競い合うように走る「2台の車」が事故現場手前の防犯カメラに 逮捕された男が他の車を一方的に競争相手とみなして猛スピードで走行か 国道8号の親子死亡事故

富山市の国道で車同士が衝突し親子2人が死亡した事故で、事故が起きた交差点の手前の防犯カメラに、競い合うように走る「2台の車」が映っていました。 逮捕された男は、他の車を一方的に競争相手とみなしスピードを出したと話していて、警察が当時の状況を調べています。 *リポート 「事故が遭った現場です。高岡方面に向かう容疑者の車は赤信号を無視して交差点に入り、親子の乗る車をはねました。車はあちらの献花が置かれているあたりまで飛ばされました。その距離は50メートルほどとみられ、衝撃の大きさがうかがえます。 事故が起きてから10日。現場となった交差点には17日も多くの花が手向けられていました。 今月7日の午前5時半ごろ、事故があった富山市八町の国道8号が映る防犯カメラの映像です。 右から猛スピードで走る車が、交差点に進入し軽自動車と衝突。 その後、煙が上がりました。 近くの別のカメラには… 事故の大きさを伺わせる衝突音が2回記録されていました。 この事故で、軽自動車に乗っていた富山市の会社員、上田絵莉加さん(38)と息子の壮芽さん(14)の2人が死亡。 警察は、赤信号を無視して、車に衝突したとして舟橋村の会社員、杉林凌容疑者(26)を危険運転致死の疑いで逮捕・送検しました。 捜査関係者によりますと、杉林容疑者は法定速度の時速60キロを大きく上回る140キロ以上で交差点に進入したとみられ、調べに対し、「赤信号でも行ってやろうと思った」と容疑を認めています。出勤途中だったということです。 亡くなった親子を知る人は…。 *絵莉加さん小学校からの同級生 「現実を受け止められない。悲しい。悔しい。やっとこれからという時にこういう事故に遭うなんて神も仏もない」 *壮芽さんの同級生 「常に明るくて、ふざけたり面白い子だった。人懐っこくて、かわいかった。信じられなかった。現実なのかなと思うくらい衝撃」 「他の車を追い抜いて、引き離そうと思った」と話す杉林容疑者。 事故があった交差点から7キロ手前と5キロ手前の防犯カメラには競い合うように猛スピードで走る2台の車が映っていました。 これは交差点から7キロ手前のカメラです。猛スピードで2台の車が通過しました。 5キロ手前の交差点にも。スピードを競うように走る2台の車が映っています。 捜査関係者によると、杉林容疑者は他の車を一方的に競争相手とみなし、スピードを出したと話しているということです。 さらに、交差点から200メートル手前のカメラには水しぶきをあげて走る車が映っています。 そして…。杉林容疑者が親子が乗る車と衝突したのは、交差点の信号が赤に変わってから14秒後のことでした。 元千葉県警の捜査官で、交通事故鑑定人の熊谷宗徳さんは、杉林容疑者の危険な運転が常習的だった可能性を指摘しています。 *交通事故鑑定人 熊谷宗徳さん 「おそらく交通量は閑散だった。容疑者は今までも出勤途中で同じようなことがあったのではないか。基本的にそんなに車が来ないから、「赤信号でも行ってやろう」という感覚だったのかもしれない。『止まるのも面倒くさいから行っちゃえ』という成功体験が今までにもあったのでは」 また、今後の捜査については…。 *交通事故鑑定人 熊谷宗徳さん 「まずは悪質性を立証していくと思う。そのために何をするかというと、過去の防犯カメラの収集。常にこの通勤ルートを使っているだろうから、おそらくそのルートの防犯カメラなどを警察はこれから収集して、今までの悪質性、過去にどういう運転をしていたのか、過去にも危険運転をしていなかったかなど情報収集をしていくと思う」 今回の杉林容疑者の容疑「危険運転致死」は有罪となれば最大20年の拘禁刑となります。 交通鑑定人の熊谷さんによりますと、今回の事故は、悪質性や2人の命が失われていることなどを踏まえると「最大の20年。もしくはそれに近い刑になる可能性がある」ということです。 (富山テレビ放送)

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