麻薬取締法違反(使用)の罪で東京地検に起訴された7人組アーティストグループ「XG」元プロデューサーのSIMONこと酒井じゅんほ被告(39)が25日、勾留先の東京湾岸警察署から保釈された。黒のスーツ姿の酒井被告は姿を現すと、「すみませんでした」と小声で陳謝。15秒ほど深く頭を下げた。取材陣から「ファンの方にひと言お願いします」と声を掛けられたが、応じることはなかった。 起訴内容によると、酒井被告は2月下旬、名古屋市内のホテルでコカインを使用したとしている。地検は同法違反の所持容疑については不起訴(嫌疑不十分)とした。 契約を結んでいたエイベックスは「契約解除いたしております」とコメント。酒井被告とともに逮捕された同社社員2人も懲戒解雇済みとした。再発防止に関する委員会を立ち上げ、「現在、再発防止策を検討しております」と報告。「当社は引き続き警察の捜査に全面的に協力してまいります。また、改めて皆さまに多大なるご心配とご迷惑をおかけしましたこと、深くお詫び申し上げます」と謝罪した。 プロデューサーの契約解除が明らかになり、気になるのはワールドツアー中のXGメンバーたちだ。今月25~26日に神戸公演があり、4月には福岡、東京の両公演を控える。その後はアジア、北米、イギリス、ヨーロッパ、オーストラリア、中南米での公演を予定している。 プロデューサー逮捕後初のツアー公演となった今月14日の福井公演での様子を音楽関係者が明かす。「〝アルファズ〟(ファンの総称)が心配そうに見守る中、ステージ上でメンバーは誰一人として涙を見せませんでした。声援に感謝を伝え、『これからもずっとずっと走り続けます』と約束しました。メンバーたちは周囲を不安にさせないためにも〝絶対に泣かない〟と誓っていたそうです」 ツアーを楽しみに待つファンを第一に考え、XGはすでに前を向いている。