愛媛の80代女性がニセ警察などから12億円だまし取られる 全国で“過去最悪”の被害額、金融機関から通報あるも防ぐことできず

特殊詐欺の被害額として、全国で過去最悪の被害額です。愛媛県内に住む高齢の女性が、ニセ警察などからおよそ12億円を騙し取られる特殊詐欺事件が発生しました。 詐欺の被害に遭ったのは県内に住む80代の女性で、警察官や検事を名乗る男らからの「あなたの口座で資金洗浄されている」などといった電話を信用し、今年2月までに8回に渡って、あわせておよそ12億円を送金し騙し取られたということです。 女性は1回の振り込みで最大2億円を送金。 振り込みを行った金融機関の職員には、犯人グループから送られてきた県外に実在する高額の土地のニセの売買契約書を見せていたということです。 また、犯人グループからは「誰にも言ってはいけない」と口止めをされていたことも分かっています。 警視庁によりますと、12億円という被害額は全国で発生した特殊詐欺事件の中でも過去最悪だということです。 詐欺の手口を詳しくみていきます。 県警によりますと、去年10月県内在住の80代の女性のもとに「あなたの保険証が不正に使われている」と薬局の店員を名乗る女から電話がありました。 その後、石川県警の警察官を騙る男に電話が替わり「あなたの身の潔白を証明するために協力する」などと丁寧に説明されたことから、女性はこの男を信用したということです。 次に、別の警察官役の男と検事を名乗る男とSNSでやり取りが始まります。 2人から「あなたの口座で資金洗浄されている」「お金を全て送金してください」などと言われた女性は、去年12月から今年2月までの間に、県内の金融機関の窓口で8回に渡ってあわせておよそ12億円を送金し、騙し取られたということです。 男たちと連絡が取れなくなったことを不審に思った女性が、2月に警察に相談したことで事件が発覚しました。 今月1日に適用となったSNS型投資・ロマンス詐欺も含めた特殊詐欺の新分類に合わせると去年1年間で、県内ではおよそ15億7千万円の被害が確認されています。 今年は3月末までの時点で県内でおよそ4億4千万円の被害が確認されていて、今回の12億円を合わせるとすでに去年1年間の被害額を上回っています。 また、女性は12億円を振り込む前にインターネットバンキングに1億円を入金し、5000万円分の暗号資産を購入。 去年12月17日詐欺被害の懸念があるとして、金融機関から県警に通報があったということですが、今回の被害を未然に防ぐことは出来なかったということです。 その際、県警は女性に直接話を聞くなどし、適切な対処をとっていたとしています。 県警は「相手が誰であっても警察官がメッセージアプリで連絡をするということはなく、警察手帳や逮捕状の画像を送ることもない」などとしたうえで、怪しいと思った時は電話を切って最寄りの警察署に相談する、相手方から示された番号には決して折り返さないなど、被害の抑止を呼びかけています。

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