谷崎潤一郎生誕140年記念 究極のマゾヒズム小説を原案に禁断の映画化 『JOTARO』

耽美と官能の作家として知られる文豪・谷崎潤一郎。その生誕140年を記念し、「TANIZAKI Reimagined」と題し、人間の欲望や倒錯、フェティシズムを冷静な筆致で描いた2作品の原案が長編映画化。そのうちの一本、映画『JOTARO』(原案:「饒太郎」)が2026年5月15日(金)より全国公開される。 「饒太郎」は、大正3年(1914年)に発表された短編小説。性嗜好に偏りを抱える青年が、ある女性と出会い、やがて実践に及ぶ快楽の顚末を描いた作品で、人間の内面に潜む歪んだ欲望が、静かに、しかし執拗に描き出されており、谷崎文学の中でも、異様な感覚と不穏な気配を色濃く湛えた一遍として知られる。 その「饒太郎」を原案とする本作、映画『JOTARO』の主人公は、文藝賞を受賞し華々しくデビューした小説家・泉饒太郎。しかし成功は長く続かず、執筆を条件に編集者・松村英司から金を借りては、堕落した日々を送っていた。写真家・貴島蘭子に執着され、流されるままに彼女の家に身を寄せ関係を重ねるが、饒太郎の内に蠢く歪んだ欲望は満たされることがない。そんな折、松村から取材対象として紹介されたのが、かつてパパ活で三千万円をだまし取り「美しき犯罪者」と呼ばれた女・海原杏奈だった。おとなしく従順に見える彼女の奥に潜む、説明のつかない異様さ。饒太郎は、彼女こそが自分の欲望を満たしてくれるのではないかと感じ始め‥‥。 監督は『つゆのあとさき』『蒲団』を手掛けた山嵜晋平。出演は、映画『PARALLEL―パラレル』『ゾンビ 1/2〜Right Side of the Living Dead〜』に主演し注目を集める芳村宗治郎。そして、『カフネ』で映画初主演し『安楽死特区』など出演作が続く山﨑翠佳。その他、『セフレの品格』の行平あい佳や、「被写界深度」の平野宏周が脇を固める。 このたび公開された予告映像は、饒太郎が執筆に行き詰っているシーンから始まり、担当編集者の松村からも「全然、終わってないじゃないですか」と呆れられる始末。それに対し、饒太郎は「僕には刺激が足りないんだ」と漏らす。饒太郎は松村から紹介された写真家の貴島蘭子とすでに身体を重ねる関係にあったが、どこか物足りなさを感じていた。「美は善より悪と一致する。美は悪にこそある。善人より悪人の方が美を遺憾なく発揮するに適している」と、異様なまでに“美”と“悪”に対する欲望を抑えきれない饒太郎。 「俺の好奇心を挑発するような子はいないかな?」と漏らしていた饒太郎の前に現れたのは、パパ活で3000万だまし取り逮捕されたという美しき元犯罪者・海原杏奈。「私、更生しました」という従順な杏奈に対して、「猫を被るのは止めませんか? 君、悪人でしょ?」と執拗にこだわる饒太郎。二人の関係は日を追うごとにエスカレートし、杏奈の奥に潜んでいた本性も次第に姿を現し‥‥。「やっと、見つけた」という饒太郎の言葉からも、禁断かつ濃密な谷崎潤一郎の世界観の広がりを予感させる本予告映像となっている。 映画『JOTARO』は、2026年5月15日(金)より全国公開。

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