2024年12月、かつて「ヨーロッパ最後の独裁国」と称された東欧ベラルーシで、一人の日本人が拘束された。このニュースが報じられるやいなや、ネット上では驚きや困惑、批判といった様々な反応が巻き起こった。同年7月にも別の日本人がスパイ容疑で拘束されており、しかも二人とも「鉄道の撮影」が原因だったからである。 そしてこのたび、拘束された当事者である照井希衣(てるい きい)さん(25)が『 ベラルーシ獄中留学記 』(小学館)を上梓した。ロシアの同盟国でウクライナ侵略の拠点でもあったベラルーシになぜ撮り鉄は向かったのか。突然の拘束。警察、KGBによる尋問。看守の暴力もあった拘置所生活。一癖も二癖もある同房の囚人たち。終わりの見えない勾留生活の中で、初めて味わう暇の恐ろしさに直面した照井氏は、囚人相手にロシア語を学ぶ「獄中留学」を開始する……。 前代未聞の獄中留学記を発刊した照井さんに、話を聞いた。(全3回の1回目/ 2回目 に続く) ◆◆◆