アイルランドの警察当局は11日、同国西部にあるシャノン空港で、駐機中の米軍輸送機の機体を損傷した疑いで40代の男を逮捕した。地元紙アイリッシュ・インディペンデントが報じた。シャノン空港は米軍機の中継地として使われている。 報道によると、男は11日朝、空港の立ち入り禁止区域に侵入。誘導路に駐機していた米軍のC130輸送機の翼に登って、おののようなものを使って機体を損傷したとみられる。警察当局がこの日午前11時前に、男を器物損壊の容疑で逮捕したという。 シャノン空港は米軍機の欧州や中東方面への中継地として長年利用されてきた。アイルランド政府によると、外国の軍用機は武器や弾薬などを搭載せず、貨物や人員の輸送に限ることなどを条件に、同国への着陸や領空通過が認められている。3月には、米軍の軍用機28機がシャノン空港に着陸したという。 アイルランドは軍事同盟に加わらない「軍事的中立」を掲げており、シャノン空港の米軍利用をめぐっては、反戦団体や市民活動家が長年にわたり抗議してきた。(坂本進)