若者らが5人、朝からたむろしていた。東京・上野の雑居ビルに囲まれたコインパーキング。警察官は声を掛けた。 「何してるんですか」 5人は、慌てて白いプリウスに乗って逃げようとしたという。直後、車の中から見つかったのは、ナイフや催涙スプレー、目出し帽だった。 強盗をするために凶器を用意して集まったとして、警視庁捜査1課は14日、いずれも住所・職業不詳の真田恵介(46)、山口優空(ゆう)(20)両容疑者と少年3人を強盗予備容疑で逮捕した。一部の容疑者は「強盗をするためだった」と供述しているという。 逮捕容疑は4月13日午前9時25分ごろ、東京都台東区上野3のコインパーキングで、強盗をするために車の中にバールや果物ナイフを用意したとしている。警視庁は5人の認否を明らかにしていない。 警視庁によると、パトロール中の上野署員が車の周囲に集まる5人を不審に思って声を掛けたところ、5人は車で逃げようとした。署員がそれを制止して職務質問したところ、車中から催涙スプレーや目出し帽、お面も見つかったという。 供述やスマートフォンでのやり取りから、近くのビルにあるレンタルオフィスを襲うために集まっていたとみられ、一部の容疑者は「報酬をもらう予定だった」と話している。 車は13日に大阪を出て、5人は道中で次々と合流したとみられる。秘匿性の高い通信アプリ「シグナル」を使っており、警視庁は上位の指示役がいるとみて調べている。【朝比奈由佳】