京都の南丹市の山林で発見された安達結希さん(11)の遺体を遺棄したとして、父親の安達優季容疑者(37)が逮捕された事件。 結希さんの通学リュックが発見された場所と、スニーカーが見つかった場所は、まったく別々の場所です。“2つの場所”を結ぶ道路沿いの防犯カメラ映像には、安達容疑者の自宅にあった黒い車が、たびたび映っていました。 結希さんが行方不明になったとされる5日前、先月18日に撮影された、ある自動車販売店が設置した防犯カメラの映像。 黒い車が入ってきました。このあと、車から降りてきた男性が、自販機で飲み物を買います。この車と、安達家の敷地にあった車を照らし合わせると、車種だけではなく、ナンバープレートの数字も一致しました。 防犯カメラが設置されていたのは、府道453号沿いの店。 この道は、結希さんのリュックが見つかった現場と、スニーカーが発見された現場を結ぶような形で走っています。重要なのは、その先に、安達容疑者の勤務先があることです。 自動車販売店の店長 「朝の早い時間に、すごいスピードで入って来て、頭からドーンと止めて、自販機で飲み物を購入。荒っぽい運転の人だと思って、印象は残っている。特徴は、髪がちょっと長く、眼鏡かけて。週の半分は見ていたと思う」 それが通勤するときの朝の習慣だったようで、何度も同じ行動がみられました。 カメラは、先月28日、捜索に向かう消防団の車もとらえていました。 リュックが発見されるのは、この翌日です。すでに何度も捜索した場所でした。 京都府警で捜査1課長を務めた樋口文和氏も、リュックが見つかった状況に違和感を抱いています。 元京都府警捜査1課長 樋口文和氏 「車で通った人が、すごく目に付きやすい。発見をしてもらうために置いた可能性が高い。遺体現場から捜査の目が、こちらに移るようにという考えもあると思う」 安達容疑者の通勤ルートをたどって見えてきたこと。 元京都府警捜査1課長 樋口文和氏 「自宅から通勤経路に沿った形で捨てられていた。しかも隠匿するんだったら、もう少し遠いところに出してもいいが、容疑者が遠いところで動くと、『どこ行ってたの』と怪しまれる。計画性もないし、この近くで捨てるしかなかったのでは」 防犯カメラの映像は、警察も確認していました。 店の店長の記憶によりますと、結希さんが行方不明になったとされる翌日か翌々日には、もう警察が来ていたそうです。その日だけではなく、今月8日までに4回訪れて、防犯カメラのデータを持ち帰っていました。黒い車に狙いを定め、早い段階で調べを進めていたようです。 自動車販売店の店長 「最初、警察が来たときは、何の件かは、一切、教えてくれなかった。ただ『防犯カメラを見せてほしい』と。(Q.何を目当てに来ていた)聞こえたのは『黒のカローラ』を探していた」 実際、結希さんが行方不明になったとされる3日後には、自宅にあった車を念入りに調べていました。 この黒い車について、新たにわかったことがあります。 安達容疑者は、結希さんを小学校の近くまで送り届けたと話していました。捜査関係者によりますと、そのとき乗っていたのも、この黒い車だったということです。