養父自らチラシ配り憔悴した様子も 心配装う一方で捜索攪乱図ったか 京都・男児遺体遺棄

京都府南丹市で市立園部小5年だった安達結希(ゆき)さん(11)が行方不明となり、遺体で見つかった事件で、養父の安達優季(ゆうき)容疑者(37)=死体遺棄容疑で逮捕=が、チラシを配るなどして結希さんの情報提供を呼びかけていたことが19日、関係者らへの取材で分かった。容疑者が自ら警察に通報したほか、結希さんの所持品が離れた場所で見つかったこともこれまでに判明。犯行の隠蔽や捜索の攪乱(かくらん)を図った疑いがあり、京都府警は容疑者の行動を詳しく調べている。 府警や学校などによると、安達容疑者は当初、3月23日午前8時ごろに結希さんを小学校に送り届けたと説明していた。同11時50分ごろに学校側が母親に電話で結希さんが登校していないことを伝えると、容疑者は府警に通報。このときにはすでに、結希さんの迎えという名目で母親とともに学校を訪れ、駐車場で待機していたという。 同日以降、府警や消防、地元住民らが大規模な捜索活動を展開。安達容疑者も情報提供を呼びかけるチラシを配るなどしていたという。 南丹市内の店舗の女性店員によると、行方不明になって8日後の31日午前11時半ごろ、一組の男女が店を訪問。結希さんの情報が書かれたチラシを手に、「新聞とかニュースでご存じだと思うんですけど、この子を探しているんです」と切り出した。 男は安達容疑者とみられ、店にチラシを貼るように依頼。表情は暗かったが、焦ったり取り乱したりした様子はなかったという。女性は「『かわいそうだな』『早く見つかったらいいな』と思っていたが、まさか逮捕されるとは。怖いです」と振り返った。 地元消防団の野中大樹団長は3日間捜索に協力した際、いずれの日も安達容疑者と面会したが、心配し憔悴(しょうすい)した様子をみせていたといい、「裏切られた思いだ。一日も早い全容解明を望んでいる」と話した。 4月13日に市内の山林で遺体が発見されるまでに、結希さんの通学かばんや結希さんのものとみられる靴が相次いで見つかった。しかし、それぞれ小学校や遺体発見場所から離れた地点で発見されており、捜索活動を攪乱する狙いがあったとみられる。 結希さんの遺体については、容疑者が逮捕前の任意聴取で山林に遺棄するまで別の場所にも隠していたと供述。府警は18日に市内の公衆トイレで現場検証を行うなどし、場所の特定を進めている。

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