【AFP=時事】ドナルド・トランプ米大統領は22日、自身の要請に応じてイランが反政府デモをめぐり逮捕した女性8人の処刑計画を中止したと発表した。トランプ氏は、和平交渉を円滑に進めるため、イランに対し女性たちの釈放を強く求めていた。 トランプ氏は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」への投稿で、「イランとその指導者たちが、米大統領としての私の要請を尊重し、処刑計画を中止したことを深く感謝する」と述べた。 これに対しイラン司法府は同日、トランプ氏の主張を「フェイクニュース」と呼び、女性たちはそもそも死刑判決を受けていなかったと述べた。 司法府の公式ニュースサイト「ミザン・オンライン」はX(旧ツイッター)で、「昨夜の主張がうそだと暴かれたにもかかわらず、トランプ氏はほんの数分前、別の投稿で、今夜イランで処刑される予定だった8人の抗議女性の死刑判決が取り消されたと主張し、イランに謝意を表した!」と主張。 「トランプ氏は何の成果も得られていないため、フェイクニュースから成果をねつ造している」と述べた。 人権団体によると、1月の反政府デモで逮捕された女性のうち少なくとも1人は死刑判決を受けており、さらに少なくとも1人が死刑に相当する罪で起訴され、処刑される可能性がある。 これに先立ちトランプ氏はトゥルース・ソーシャルで、女性たちを釈放すれば和平交渉でイランに有利に働く可能性があると述べ、8人の女性が絞首刑執行に直面しているという主張のリポストを添えていた。 パキスタンが主催する米イラン和平交渉の行方は依然として不透明だ。前回の交渉は決裂し、イランは米国がエネルギー輸送の要衝ホルムズ海峡問題とイラン核開発計画に関して過剰な要求をしていると非難した。 人権団体は、イランが米国イスラエルとの交戦を背景に、社会全体に恐怖を植え付けるために死刑制度を利用し、政治犯の処刑を強化していると非難している。【翻訳編集】 AFPBB News