ワールドカップ出場権を逃したイタリア・サッカー界に、ピッチ外での巨大なスキャンダルが襲いかかった。『Diario Sport』が報じている。 ミラノ検察が富裕層向けの違法エスコートネットワークを摘発し、運営者4人を逮捕。約2億円の資産を押収したという。この捜査過程で押収されたスマートフォンの解析データから、インテル、ミラン、ユヴェントスといった名門クラブに所属する現役選手ら約70人が参加した情況が確認されたようだ。 捜査文書に名前が挙がったとされる顔ぶれは、あまりに豪華だ。ミランのエースであるラファエル・レオンや、オリヴィエ・ジルー、さらにはドゥシャン・ヴラホヴィッチやアレッサンドロ・バストーニら、各クラブの看板選手たちがリストに含まれている。彼女たちが提供していたのは「試合後のVIPサービス」と呼ばれ、100人以上の女性が所属するエージェンシーが組織的に運営。報酬の50パーセントを業者が徴収する仕組みで、違法なパーティー会場では「笑気ガス」の使用も確認されたという。 さらに波紋を広げているのは、そのネットワークの広さだ。サッスオーロやエラス・ヴェローナといったクラブの選手に加え、F1ドライバーの名前までが浮上している。カルロス・アウグストやヌーノ・タヴァレスといった実名が次々と報じられ、地元メディア『La Gazzetta dello Sport』などは連日このニュースをトップで扱っている。検察側は「選手たちに犯罪事実はない」と強調しているものの、深夜まで及ぶ不適切な交友関係が明らかになったことで、プロ選手としての自己管理能力を問う声が各方面から噴出している。 これまでも数々のスキャンダルに見舞われてきたセリエAだが、これほど多くのスター選手が一度に名前を連ねる事態は極めて異例だ。名門復活を目指すカルチョの未来に、この「夜の闇」が落とした影はあまりに深く重い。