「実は私、結婚した相手にだまされて、3億円もの負債を背負わされたんです」 こう語るのは、元TBSアナウンサーの木村郁美。現役時代のレギュラー番組は『王様のブランチ』や『チューボーですよ!』など、9本にも上る。彼女が今、壮絶な過去を語ることができるのは、 現在の夫との日々の対話の中で、“悪魔”と呼ぶ元夫・Aさんとの記憶を整理できたからだ。当初は苦痛だった記憶も次第に笑って話せるようになったというが─。 「入社2、3年目のころ、朝の生放送番組を主に担当していたのですが、特番や収録番組も任されるようになり、昼夜問わず働いていました。十分な睡眠を取れない生活が10年ほど続いてしまったんです。心身ともに疲弊し、“誰かに守られたい”という心理状態にありました」 その隙を突くように現れたのがAさんだった。 「出会いは、彼が主催するパーティーです。私がワインエキスパートの資格を持っていたことから、ワインに詳しい人を探していたため、声をかけられ、司会も兼ねて参加しました。ただ、当日は体調がかなり悪くて、第一印象はほとんど記憶にないんです」 Aさんとは自然な流れで付き合うことになったという。 「彼の強引さは際立っていて、出会いからわずか4か月で入籍してしまったんです。当時はその強引さが頼もしく見え、マイナスな部分を意図的に見ないようにしていました」