故エプスティーン元被告のメモ 自殺未遂疑惑後に同房者が発見

ニューヨーク、ニューヨーク州、5月8日 (AP) ー 有罪判決を受けた性犯罪者ジェフリー・エプスティーン元被告(故人)の元同房者が、この億万長者の性犯罪者が初めて自殺を図ったとされる事件の後で発見したと主張するメモが、6日に公開された。このメモは、別の法的紛争の一環として裁判所の金庫に封印・保管されていたが、数年を経て公開されたものだ。 ニューヨーク・タイムズ紙が先週、元同房のニコラス・タルタグリオーネ受刑者に関わる事件の記録として、このメモやその他の文書の封印解除を求めたことを受け、連邦検察側はこの要請に反対しなかったが、ニューヨーク州ホワイトプレーンズ連邦地方裁判所のケネス・カラス判事が公開を命じた。 4人を殺害した罪で終身刑に服している元警察官のタルタグリオーネ受刑者が、昨年、作家ジェシカ・リード・クラウス氏のポッドキャストでこのメモに言及するまで、その存在を知っていた人はほとんどいなかった。 タルタグリオーネ受刑者は、2019年7月23日にマンハッタンの連邦刑務所の独房の床で、プスティーン元被告がシーツの切れ端を首に巻いた状態で発見された後、ある本の中からこのメモを発見したと主張した。これは、当局が自殺と結論付けたエプスティーン元被告の独房内での死亡発見の約3週間前のことだった。 「彼らは数カ月も俺を捜査した――何も見つからなかった!!!」と、所々判読困難なその短いメモには書かれていた。「『さよならを言う時』を選べるのはご馳走だ」とメモは続く。「どうしろってんだ――泣きじゃくって脱走しろってか!!」 「つまらない」とメモは締めくくられ、その言葉には下線が引かれている。「価値なんてない!!」 タルタグリオーネ受刑者が発見したと主張するこのメモを誰が書いたのかは不明だ。エプスティーン元被告の死の状況を検証した政府の長い報告書には言及されておらず、司法省が最近公開した故金融業者のファイルにも登場しなかった。 カラス判事は書面による判決で、このメモの公開を命じる前に、エプスティーン元被告を含む第三者のプライバシー権を考慮したと述べた。判事は、既存の判例法によれば、エプスティーン元被告 のような故人のプライバシー権は「大幅に減じられており、故人の情報の開示が『具体的な害を及ぼす』可能性は低い」と指摘した。 刑務所の記録によると、エプスティーン元被告の首には、7月23日の自殺未遂とみられる行為による摩擦痕や皮膚の炎症が見られた。刑務官らは、彼が荒い呼吸をしていたものの反応はあったと述べている。司法省のファイルに含まれるメモによると、ある刑務官は当時、エプスティーン元被告が「タルタグリオーネが自分を殺そうとした」と語ったと報告している。 刑務所当局は、事件後31時間にわたりエプスティーン元被告を自殺監視下に置いたが、その後、精神科観察へと措置を緩和した。これが彼が自殺した際の状況である。刑務所の記録によると、彼は自傷行為を否定し、刑務所の心理士に対し、自殺は自身のユダヤ教の教えに反すること、また自分は痛みを嫌う「臆病者」であると語った。 ファイルに含まれる時系列記録によると、タルタグリオーネ受刑者は7月23日の殺害未遂とみられる事件から4日後に、そのメモについて弁護士に話した。そのメモは後にタルタグリオーネ受刑者の刑事事件で証拠として提出されたが、弁護人選任をめぐる争いの中で非公開とされた。 刑務所の記録によると、2人は2019年7月31日に刑務所職員から事情聴取を受けた。 エプスティーン元被告は、タルタグリオーネ受刑者とはこれまで何の問題もなかったとし、彼から脅迫を受けたこともなく、「存在しないことをでっち上げたいとは思わない」と述べた。タルタグリオーネ受刑者は、エプスティーン元被告と同房であることに何の問題もなかったと語ったが、会話は最小限に留めていたという。7月23日、彼はエプスティーン元被告の目が開いていて、いびきをかいているように見えたため、心臓発作を起こしていると思ったと述べた。 エプスティーン元被告とタルタグリオーネ受刑者は、2019年7月6日のエプスティーン元被告 の逮捕直後から、自殺未遂とみられる事件で終わるまでの約2週間、同じ独房を共有していた。両者とも公判待ちの状態だった――エプスティーン元被告は性的人身売買の容疑で、タルタグリオーネ受刑者は2016年に、盗まれた麻薬資金をめぐって拷問し絞殺した男を含む4人の男性を殺害した容疑で。 ハドソン川流域のブライアクリフ・マナー村で警察官を務めていたタルタグリオーネ受刑者は、2023年に有罪判決を受けた。彼は現在、カリフォルニア州の連邦刑務所に収監されており、トランプ大統領に恩赦を請願している。 エプスティーン元被告は、2019年8月10日にマンハッタンのメトロポリタン矯正センターで死亡しているのが発見された際、同房の囚人はいなかった。当局は、エプスティーン元被告が自殺するのを許してしまった原因として、看守による一連の不手際——エプスティーン元被告の監視を行うべき時間にインターネットを閲覧したり、居眠りをしたりしたことなど——を指摘している。 当局によると、死亡時にエプスティーン元被告の独房から手書きのメモが発見されたが、それは遺書には見えなかったという。むしろ、食事やシャワー、害虫の存在など、刑務所の環境に対する不満のリストのように見えたと述べている。 (日本語翻訳・編集 アフロ) 2026年5月7日:ジェフリー・エプスティーン元被告の顔写真(2017年3月8日)と元同房者が発見したというメモ(2019年7月)

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