運転手は事故前から危険な運転か 2度目の学校会見でもバス会社の主張を再否定 磐越道バス事故

部活の遠征先に向かっていたバスが事故を起こし、21人が死傷した事故。運転手が、事故前から危険な運転をしていたことが新たに明らかになりました。一方、きのう(10日)会見で部活の顧問が事故に至るまでの経緯について口を開きました。 福島県の磐越自動車道で、新潟県の北越高校・男子ソフトテニス部の部員を乗せたマイクロバスが、ガードレールなどに衝突し、21人が死傷した事故。 10日、2回目の会見を開いた、北越高校。テニス部の顧問の男性が初めて口を開きました。 北越高校 男子ソフトテニス部・寺尾宏治 顧問 「今、振り返ると、私がバスに同乗しなかったこの判断が誤りであったと思います。私が朝、運転手と会った際は特に変わった様子は感じませんでしたが、今回の事故後に事故を起こす前から運転手の運転が正常でなかったとの話を聞き、私がバスに同乗していれば運転手の異変に気付き、運転を止めさせるなどして事故を防ぐことができたのではないかと思っています」 “費用を安く抑えるよう依頼された”というバス会社側の主張に対しては…。 北越高校 男子ソフトテニス部・寺尾宏治 顧問 「費用を安く抑えたいからレンタカーを手配してほしいと依頼したことはありません。また 運転手の紹介を依頼したこともありません」 バス会社の主張を改めて否定。 ただ、昨年度1年間に今回のバス会社に依頼した12回のケースについては、レンタカーの利用が3回あったものの、確認をせず見逃していたと説明しました。 Q.これまでに値段の交渉をしたことは? 北越高校 男子ソフトテニス部・寺尾宏治 顧問 「そういったことはありません」 Q.「なるべく安く済んだらありがたい」とかそういうお話もない? 北越高校 男子ソフトテニス部・寺尾宏治 顧問 「ちょっと記憶が定かではないんですけども何年か前にバスの法律が改正されて、すごく高くなった時期があったと記憶しています。その時、『請求書をもらって高くなりましたね』と『もうちょっと安くならないですかね』みたいな立ち話というのかそういったことを一言申したことはあります」 Q.それに対してバス会社の営業担当は何と言ったかを覚えていますか? 北越高校 男子ソフトテニス部・寺尾宏治 顧問 「特に何も、それに対して言葉をもらったというような記憶はございません」 前途ある高校生の尊い命が一瞬にして奪われた福島県の磐越自動車道の事故。 事故直後の状況についても新たにわかりました。 バスに乗っていた生徒の関係者によると、事故のあと生徒たちは、自ら発煙筒をたいたり、ガードレールに挟まれた生徒を助けようとしたりするなど、懸命に処置を行っていたということです。 逮捕された運転手、若山哲夫容疑者(68)。 これまで「居眠り運転はしていない」という趣旨の供述をしていることがわかっていますが…、捜査関係者によると事故現場には、明確なブレーキ痕や急ハンドルを切った痕跡は残っておらず、若山容疑者は、衝突するまで気づかなかった可能性があるといいます。 さらに、きょう(11日)新たに複数の生徒が、警察の聞き取りに対し、若山容疑者が縁石に乗り上げたり、トンネル内で車体をこすったりと、「事故の前から危ない運転だった」と話していることがわかりました。 捜査関係者によると、若山容疑者は、今年に入ってから複数回、事故を起こしているといいます。 若山容疑者を知る人は。 若山容疑者の知人 「顔の表情が前に比べると全くなくなった」 「小股でこんな感じ」 「『大丈夫なの?』って思ってたけど、まさかバス運転するなんて思ってないからさ」 若山容疑者の知人 「一週間くらい前に、前のほうへこんだ車で違う車が置いてあったので」 「バンパーがめくれて上の方が上がってて…左側の」 「どこかぶつけたんでしょうね」 若山容疑者の知人 「(若山容疑者は)痛風かなんかになった」 「自分は免許返納しなければいけない、みたいなことをだいぶ前に言っていた。」 事故の4日前には、「北越高校の仕事が終わったら免許を返納する」と話していたということです。 橋本雅之 フィールドキャスター 「午前8時すぎです。福島県警の捜査員らが蒲原鉄道の事務所に家宅捜索に入ります」 道路運送法違反も視野に、バス会社の「蒲原鉄道」に家宅捜索に入った、福島県警。 橋本雅之 フィールドキャスター 「学校側と業者の主張が大きく食い違う中、社長から詳しく説明を求めているものとみられます」 かつて蒲原鉄道の営業担当者から、ドライバーを探すよう依頼を受けていたという男性が、読売テレビの取材に応じました。 この男性が過去に、ドライバーを依頼する際、実際に知人に送ったメッセージ。 「北越高校の白ナンバーマイクロバスのバイトしませんか?」 蒲原鉄道からこれまでに数回レンタカーのドライバー探しを依頼されましたが、いずれも北越高校の案件だったと言います。 (過去に蒲原鉄道の営業担当から運転手の手配を依頼された人) 「営業担当もドライバーを全く知らない第三者に頼んだりしていましたので当然ながら免許証も確認しない、健康状態もわからない状態でなにもわからないところでレンタカーを借りに行っているので自分の免許証で借りたと私は思っている」 Qボランティアということはありえる? (過去に蒲原鉄道の営業担当から運転手の手配を依頼された人) 「ありえない。ボランティアでということは100%ない。必ずいくらかの報酬が当然発生している」 そして、学校側の主張に対しても。 (過去に蒲原鉄道の営業担当から運転手の手配を依頼された人) 「学校もレンタカーだったことを知らなかったということはないと思う。私の知っているドライバーもレンタカーに乗って、ある部活を遠征に連れて行っている。十数年当たり前にそういう形になっていたのではと思う。いつかは事故は起きると思っていた」 事故の背景には何があったのか真相は、みえないままです。

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