管工事会社・大松興産が自己破産へ いわき官製談合事件で社長ら逮捕

信用調査会社の帝国データバンクいわき支店によると、いわき市水道局の工事入札を巡る贈収賄事件で、贈賄の疑いで再逮捕された容疑者(74)が社長を務める同市の管工事会社「大松興産」が24日までに、自己破産申請の準備に入った。負債は昨年3月末時点で約5億6600万円。今月22日付で事後処理を市内の弁護士に一任した。 同社は1974年設立。市からの配水管関連の土木工事を中心に手がけ、2003年3月期には売上高約7億6700万円を計上した。 だが今年6月18日、公契約関係競売入札妨害の疑いで社長と息子で専務の男(48)が逮捕され、その後起訴された。社長は贈賄の疑いで再逮捕された。 事件で対外信用が失墜したのに加え、6月20日には年売上高の8割以上を依存していた市から指名停止処分を受けて今後の受注や資金繰りの見通しも立たなくなり、事業継続を断念した。

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