東京都町田市で中学3年だった少女(16)が手足を拘束されて閉じ込められていた事件で、東京都町田児童相談所は13日、取材に対し、少女が在籍していた中学校から、これまで少女に関する情報共有はなかったと明らかにした。少女は1月に衰弱して救急搬送されるまで3年間、ほぼ中学校に通っていなかったが、周囲に気付かれないまま家族から日常的に虐待を受けていたとみられる。 事件は1月28日夜に母親からの「娘が冷たくなっている」との119番で発覚。5月12日までに40代の両親や20代の兄2人が逮捕監禁致傷や傷害容疑などで逮捕された。 少女は入学以降、中学校に通っておらず、搬送時には骨折の痕やあざもあった。国が2019年に定めたルールでは、虐待の疑いがある児童・生徒が7日以上続けて欠席した場合、学校側は市町村や児相に情報提供することになっている。 また捜査関係者によると、最寄りの都町田児相には事件発覚直前、少女への虐待を疑う通報があった。しかし、児相が少女を一時保護したのは救急搬送翌日の1月29日で、虐待防止のために徹底が求められる「通報から48時間以内の安全確認」をしていなかった。この通報について、捜査関係者は当初、児相へ2度あったとしていたが、13日に「1月26日の1度だった」と明らかにした。 都町田児相の所長は「結果は非常に重く受け止めている」と話した。【朝比奈由佳、松本ゆう雅、林帆南】