刑務所で知り合い意気投合 性犯罪、更生指導で再犯率低下も 専門家「適切な支援必要」

神奈川県警に再逮捕された男らは刑務所で知り合い、意気投合したとみられる。 全国にある刑事施設の一部では性犯罪の受刑者を対象に更生プログラムが実施されており、受講者の再犯率が低下したというデータもある。専門家は「再犯を防ぐために適切な支援が必要だ」と指摘する。 捜査関係者によると、村上賢(45)と梶幸男(41)両容疑者は、過去に強盗や強姦(ごうかん)事件に関与したとして逮捕されている。その後、同プログラムが行われている山形刑務所(山形市)に服役中、知り合ったとみられる。 2人は今年に入り、模範囚として刑期が短縮されて出所。東京都内の同じ会社に就職したが、3月末から相次いで出社しなくなった。同時期から横浜市や都内で相次いだ事件などに関与したとみられる。 法務省などによると、更生プログラムが行われているのは、全国73カ所にある刑務所や拘置所などの刑事施設のうち20カ所。再犯リスクなどに応じ、受講する科目数を指定し、4~9カ月間、グループワークなどを実施する。認知行動療法を通じて自らの問題行動を改善につなげる。 2012~14年までに出所した強姦事件の加害者のうち、受講しなかった場合の再犯率は16.4%だったが、受講者は9.4%にとどまったという。 神奈川大大学院法学研究科の新海浩之教授は、刑事施設は犯罪の手口を学び合う場になる危険性があるといい、「再び罪を犯さない方向へ促すよう、プログラムの進化や効果を補強する適切な支援が必要だ」と指摘。一方で、性犯罪者は医者や刑事施設職員からの指導を受け入れにくい傾向があるといい、「人に言えない悩みや弱みを話し合うことで、自分の問題性を再認識し、客観視できる」とプログラムの重要性を強調した。

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