事件後にバイト、車を乗り換えず帰宅… 栃木強殺、ずさんな手口

栃木県の強盗殺人事件は21日で発生1週間。これまでの捜査からは、手口や計画のずさんさが浮かぶ。 警察は背後に匿流がいるとみて捜査している。匿流は、組織中枢に捜査が及ぶことやメンバーが芋づる式に逮捕されることを避けようと、指示役と実行役は接触せず、実行役同士も当日に初対面であることが多い。 だが今回は、現場の指示役とされる夫婦と、相模原市の少年(16)が事前に顔見知りだったとされる。夫婦が車や凶器も準備して渡したとみられ、県警幹部は「指示役と実行役の距離が近い」と印象を語る。 この相模原市の少年が同学年の友人3人を誘ったとみられる。闇バイトによる事件では実行役をSNSで募集するケースが多かったが、今回は人づてに勧誘した形だ。その背景には、捜査員が偽の身分証を使って闇バイトに応募し、犯行グループに接触する「仮装身分捜査」が昨年から実施され、SNSでの募集が難しくなったことがあるとの指摘が出ている。 また捜査関係者によると、事件後は現場に複数の凶器が残されていたほか、少年らは別方向に逃げたため2人は車に乗れなかった。車を運転した少年は車を乗り換えずに帰宅するなど、「計画性に乏しく場当たり的」(捜査幹部)。少年のうち1人は事件後にアルバイトに行き、バイト先の飲食店で確保されたという。 捜査幹部は「組織の中枢にとって実行役は使い捨ての存在だ。実行役は、思慮が浅い若年層が担うことになりやすい」と語る。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする