コカインを使用したとして麻薬取締法違反罪に問われている人気音楽グループ「XG」の元プロデューサーSIMONこと酒井じゅんほ被告(39)の初公判が21日、東京地裁で開かれた。被告は起訴内容を認めた。 酒井被告は黒いスーツと黒いネクタイ姿で出廷した。3月25日の保釈時に金髪だった髪の毛を黒く丸め、ややふっくらした様子。証言台の前に立ち、林直弘裁判官に職業を聞かれると「音楽プロデューサー」とはっきりとした口調で回答。 検察側は冒頭陳述などで、酒井被告は20代中盤に一度、米国で大麻を使用。その後は2024年10月に米国でコカインを使用したのをきっかけに、翌25年3月16日までに3回ほど。1年ほどの休止期間を経て、今年2月に再び使用したと指摘した。 酒井被告は「間違いありません」と起訴内容を全面的に認めた。24年10月以降の使用についてはともに逮捕された元エイベックス社員からの誘いだという。「自分からは(使用)したことがない。良くないこととは知っていた。入手ルートしらない」とした。 24年10月から25年3月16日のXG世界ツアー大阪公演までは3回ほど使用。酒井被告は「大きな試練を乗り越えた後で(関係者と)一緒に絆を感じた。その後は法律的に違法だから辞めようと誓っていた」と述べた。 しかし、今年2月18日に行われた大阪公演が前年と同じ会場であったため、「懐かしく感じてやった。(以前にも)断ったこともあるが、大阪では断れなかった」とした。その後、逮捕された名古屋市内のホテルで使用したことについては「(元エイベックス社員から)“残っている”と言われ、最後だという気持ちだった。(逮捕されていなかったら)絶対辞めることができていたと思う」と話した。 酒井被告は最終意見陳述で「誠実に向き合って、2度と薬物を繰り返すことがないように人生をかけて誓います」と述べた。検察側は懲役1年6月を求刑。弁護側は執行猶予付き判決を求め、即日結審した。判決は来月1日に言い渡される。