警察官などをかたり金の延べ棒やコインなどいわゆる「金地金」をだまし取る詐欺が今年に入って全国で相次いでいます。こうしたなか、富山市の貴金属店で22日、詐欺被害を水際で防止するため講習会が開かれました。 詐欺防止の講習会が開かれたのは宝石や貴金属を数多く扱う富山市のソシエ・ハシヅメ総本店で、店員6人が参加しました。 金地金の詐欺は被害者が、金地金を購入させられるケースが多いことから、水際対策として開催しました。 急増する金地金の詐欺の典型的な手口は―― 警察官などをかたる人物が「金融詐欺の逮捕状が出ている」などと嘘を言い「身の潔白を証明するには資産の提出が必要」などと貴金属店などで金地金を購入させます。 購入させた金地金は玄関などに置かせて犯人グループが回収します。 県警によりますと、詐欺被害はことし3月までに全国で77件発生していて、被害額は約35億円にのぼり、県内でも去年とことしで2件、約1927万円の被害があったということです。 ■金の価格は20年で約10倍に 背景には記録的な金の価格高騰があります。 三菱マテリアルによりますと、金の小売価格は約20年前には1グラム2565円でしたが、21日は2万5708円と、この20年で約10倍に値上がりしています。 青森県内では去年2月、70代女性が貴金属店で買わされた約1374万円相当の金地金をだまし取られる被害がありました。 この日の講習会で警察は ▼犯人からの電話を受けない ▼電話を受けてもだまされない ▼だまされても周囲が阻止する という被害防止の3本柱について説明、「落ち着きのない客に声をかけて、不審な点があれば警察にすぐ通報してほしい」と被害防止へ最後の砦としての協力を呼びかけました。 ソシエハシヅメ総本店 久和徹店長 「(被害を)未然に防げた実例があったので、未然に防げるように、こちらとしても対策を立てていきたい」 富山中央警察署生活安全課 宮腰龍峰係長 「警察官が金を購入するようなことは言わないので、そういった電話がかかれば詐欺を疑って、警察に通報してほしい」