元広島・羽月隆太郎被告の公判でカープの複数選手に尿検査 SNSでは“実名詮索”も拡大

元広島・羽月隆太郎被告を巡る“ゾンビたばこ問題”が、新たな局面を迎えるかもしれない。 5月15日に広島地裁で行われた初公判。羽月被告は指定薬物「エトミデート」を使用した罪について起訴内容を認め、拘禁刑1年・執行猶予3年の判決を受けた。その際に羽月が発した発言がその後の波紋を呼ぶことになる。 法廷で羽月被告は、「周囲にも吸っているカープ選手がいた」と証言。これを受け、広島球団は再調査へ動き出した。鈴木清明球団本部長は「全選手に聞き取り調査をする」と説明し、球団そして球界全体にも動揺を与えた。 その後、羽月被告の判決を受けて広島では複数選手へ尿検査が実施されていたことも明らかになった。検査対象となった選手から陽性反応は確認されなかったというが、“複数選手が尿検査を受けていた”ということそのものが事の重大さを示している。 SNS上でも「噂になっている先輩内野手は?」「名前は出さずにそのまま隠すのかな…」などと、詮索と同時に選手名の公表を要求するような動きも見られた。 羽月被告は昨年12月、通報を受けた警察官による任意同行後の尿検査で陽性反応が確認され、その後逮捕に至った。当初は頑なに容疑を認めなかったが、捜査段階で羽月被告の周辺関係者宅や本人宅から薬物入りカートリッジが発見されたことなどを受け、一転して容疑を認めていた。 公判でも否認することはなく、加えて薬物を球団の寮にまで送っていたことを供述していた。 本来、「エトミデート」は医療用麻酔関連薬物として扱われるものだ。しかし近年は“ゾンビたばこ”として乱用が問題視され、日本国内でも摘発事例が増加している。プロスポーツ選手が関与したことで、今回の問題は単なる一個人の不祥事では済まされなくなった。 広島はすでに全選手への注意喚起を実施していたが、羽月被告の証言を受け再調査に踏み切る形となった。現時点で他選手の関与を示す具体的証拠は明らかになっていない。 しかし、球団内に薬物が広がっていた可能性を完全否定できなくなったことは事実であり、羽月被告が後日自らの口で語るとSNSでとうこうしていることから、尿検査では意味がない可能性もある。 俊足巧打の“赤ヘルの韋駄天”として期待された男の転落。その余波は、球界全体に及ぼうとしている。

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