栃木強殺 被害者宅、繰り返し標的に? 不審車は別集団の可能性

栃木県上三川(かみのかわ)町の強盗殺人事件で、通信アプリで指示を出すなど事件を主導した疑いが強まったとして、県警下野署捜査本部が強盗殺人容疑で40代の男性の逮捕状を取ったことが27日、捜査関係者への取材で判明した。男性は事件の数日後に中国に出国。その後、東南アジアに逃亡した可能性があるという。警察は海外当局と連携して行方を捜査する。 さらに、この男性が現場指示役に対し、通信アプリで被害者宅の情報を伝えていたことも判明。事件前には、ホームセンターでバールを購入していたという。 事件は14日朝、上三川町の会社役員の男性宅で発生。男性の妻の富山英子さん(69)が胸を刺されるなどして殺害され、男性からの連絡で駆けつけた40代の長男と30代の次男も殴られて負傷した。現場では、凶器とみられる刃物とバールが見つかった。 捜査本部は14~17日に強盗殺人容疑で、実行役とみられる神奈川県の男子高校生4人と、現場指示役とみられる横浜市の竹前海斗(28)、妻の美結(25)両容疑者を逮捕。匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ=匿流)の関与を視野に、竹前容疑者より上位の指示役がいるとみて捜査していた。 捜査関係者によると、40代の男性が事件を計画し、竹前容疑者に持ちかけたとみられる。秘匿性の高い通信アプリを使って竹前容疑者と連絡を取り、指示を出していた疑いがあるという。事件の関係者から押収したスマートフォンの解析などから、男性の関与が浮上した。 一方、県警は27日、事件8日前に被害者宅の近くで、住宅に侵入するための工具を隠し持っていたとして茨城県八千代町の清掃作業員、渡辺昌英容疑者(41)をピッキング防止法違反(特殊開錠用具所持)の疑いで再逮捕した。現場近くで不審車に乗っているのが見つかり、盗難ナンバーを付けていたとする盗品等保管容疑で7日に逮捕されていた。同じ車に乗っていた他の2人の行方は分かっていない。 捜査関係者によると、渡辺容疑者は闇バイトに応募。指示を受け、軽ワゴン車で被害者宅の下見をしていたとみられる。強盗殺人容疑で逮捕された6人との接点は確認されておらず、別のグループの可能性があるという。県警は、被害者宅が繰り返し狙われたとみている。 渡辺容疑者が乗っていた軽ワゴン車は、東京都新宿区の酒買い取り店で3月にあった窃盗未遂事件の現場付近で目撃された車両と、色や車種など特徴が一致していた。【藤田祐子】

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