繁華街で客引き疑い、8人逮捕 神奈川県警 条例改正1年間で中止命令103人

繁華街で客引きをしたとして、神奈川県警は27日、風営法違反(客引き)や県迷惑行為防止条例違反の疑いで、キャバクラ従業員ら計8人を逮捕した。昨年5月に同条例が改正されて1年余りが経過し、県警では4月末までに103人に中止命令を出すなど取締りを強化してきた。県警生活保安課では引き続き、客引き対策を実施していく方針。 ■川崎市などで逮捕 川崎市川崎区の繁華街で27日夜、客引きとみられる男と会話を交わした者たちが雑居ビルに入居するキャバクラに向かった。途中で、男と歩いていた者たちが「警察です」などと身元を明かした。その後、男は風営法違反で逮捕された。 逮捕容疑は4月22日、同区砂子付近の路上を歩いていた私服警察官に客引きをするために付きまとったとしている。同課によると、男は容疑を認めている。 このほか、県警では27日、同法違反や同条例違反の疑いで男女7人を逮捕した。このうち3人は容疑を認め、2人が否認、2人が一部否認しているという。 ■1年間で中止命令103件 神奈川県では横浜市の福富町地区などで客引きに連れていかれた飲食店で酒を飲み、記憶がない状態で法外な支払いをさせられる被害相談が相次いだ。県は迷惑行為防止条例を改正。客引きに至らない「誘引」や客待ち行為に中止命令を出せるようにし、昨年5月に施行された。 県警はこの改正条例を駆使し、同課によると、昨年5月から今年4月末までの1年間に103人に中止命令を出した。このうち、違反を重ねた3人に対し、県公安委員会が再発防止命令を出した。また、2事業者が同委から事業停止命令を受けたという。 その成果について、県警幹部の一人は「客引きの勢力が減少している。一定の効果があった」と語る。県内有数の歓楽街が管内にある伊勢佐木署では、令和6年に29件あった客引きの摘発件数が、昨年は15件とほぼ半減したという。 同課では「客引き対策は実施しないと増えていってしまう。今後も対策を進めていきたい」としている。

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