不審人物2人の似顔絵も現在の推定容姿に更新して公開 施設長殺人事件から25年 北広島町で情報提供呼びかけ 被害者以外のDNA型も検出される 広島

北広島町で老人ホームの施設長が殺害された事件は、未解決のまま、発生から8日で25年を迎えました。広島県警は現場近くで目撃された不審人物2人の現在の姿を推定し、新たな似顔絵を公開。引き続き情報提供を呼びかけています。 8日の朝、北広島町の現場近くのスーパーでは、警察官らがチラシを配って情報提供を呼びかけました。 この事件は、2000年12月9日の朝、北広島町大朝で当時、特別養護老人ホームの施設長だった郷田和昭さんが、施設近くの田んぼで死亡しているのが見つかったものです。郷田さんは前日8日の夕方に殺害されたとみられています。 チラシを受け取った郷田さんの友人は・・・ 「もう25年経ってるのか。殺されるような人ではなかった。すごく真面目な人だった。奥さんや子どもがかわいそう」 ■現場付近には新たなDNA型が検出 捜査関係者によりますと、現場近くから郷田さん以外の人物のDNA型が検出されていたことがわかりました。警察は事件に関わった人物のDNA型である可能性も視野に慎重に捜査しています。 また、事件当日には、不審な2人の男と白っぽい色の軽自動車が目撃されています。 当時不審な男を目撃した男性は・・・ 「作業着を着ていたので建設関係かな」 「いきなり(車の)窓を開けて『やすらぎ(郷田さんが施設長を務める特別養護老人ホーム)どこにあるか』みたいな、叫ぶような強めの口調で」 ■目撃された2人の不審者の現在の似顔絵を公開 警察はことし、2人の25年後の姿を推定した似顔絵を新たに公開しました。また、チラシを配った場所には、寄せられた情報をもとに作られた不審者をイメージしたマネキンも置かれていました。 山県警察署の小田豊署長は、ことし、26年を経て容疑者が逮捕された名古屋市の主婦殺人事件にもふれ、改めて情報提供を呼びかけました。 山県警察署 小田豊署長 「愛知県ではことし、事件発生から26年で逮捕されたが、大朝の事件は25年という歳月の長さを感じる。今回新しい似顔絵を公開したので、どうか皆さん気づいたことがあれば山県警察署へよろしくお願いします」 これまでに投入された捜査員はのべ12万3000人以上。情報提供は約280件寄せられていますが、ここ数年は年に数件程度しか寄せられていません。

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