名古屋市南区の交差点で、男女2人がマイクロバスにはねられ死亡した事故で、愛知県警は1日、逮捕された自称アルバイト酒井照也容疑者(85)の勤務先のスイミングクラブや容疑者の自宅を自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死)と道路交通法違反(ひき逃げ)の疑いで家宅捜索した。県警は押収した資料を分析し、勤務実態や労務管理、健康状態なども調べ、事故原因の解明を目指す。 容疑者が勤務していた「名古屋スイミングクラブ」(南区)では午前10時ごろ、捜査員らが段ボールを持って、クラブに入ると、建物の2階に上がって捜索を行った。約1時間20分後、段ボール2箱を抱えて出てきた。名古屋市中川区の容疑者宅でも午前10時ごろから家宅捜索が始まり、約50分後に捜査員が出てきた。 事故は5月29日午後5時35分ごろ、名古屋市南区寺崎町の信号交差点で発生。容疑者が運転していた送迎用のマイクロバスが男女2人をはねた。クラブによると、バスは事故直前、遮断機を押し上げながら踏切に入ったり、不自然な低速走行をしたりしていた。現場の交差点から先には蛇行するようなタイヤ痕もあり、県警が事故の状況を詳しく調べている。(宋禹瞳、山口慶大)