元塾講師の男が教え子の近畿大入試のために英検を替え玉受験したとして逮捕された事件で、男が動機について「不合格者を出したくなかった」という趣旨の供述をしていることが2日、捜査関係者への取材で分かった。大阪府警は塾講師としての合格実績を上げる狙いがあったとみて捜査を進めている。 偽計業務妨害容疑などで逮捕されたのは、大阪市浪速区大国の自営業、野口瑞希容疑者(35)。関係者によると、事件当時、業務委託契約に基づき「個別教室のトライ天王寺駅前校」で塾講師をしていた。 捜査関係者によると、野口容疑者は10年ほど前から個別指導の講師として生徒を指導。その間、担当していた生徒の中で不合格者はほとんどいなかったといい、「なんとか合格させないといけないと思った」との趣旨の説明もしているという。 逮捕容疑は昨年9月、教え子の男子受験生になりすまして英検を受験。同11月、その成績を用いて近大の推薦入試に男子受験生名で出願したなどとしている。 府警によると、英検では名前は男子受験生、顔写真は自身のものを使って受験。一方、近大への出願時には、容疑者と男子受験生を合成したとみられる顔写真を登録していた。男子受験生はいったん近大に合格したが、不正が発覚し、すでに取り消されている。