岡山県内に住む20代の女性を特殊詐欺の「かけ子」をさせるためにカンボジアに連れ去ったとして、岡山県警は4日、指定暴力団池田組幹部の河野尚臣容疑者(52)=岡山市北区=ら2人を所在国外移送誘拐などの疑いで逮捕したと発表した。女性はカンボジアから県警に通報し、保護された。 岡山西署によると、ほかに逮捕されたのは、河野容疑者の知人で無職の倉鋪真緒(くらしきまお)容疑者(27)=同市中区=。倉鋪容疑者が女性と顔見知りだった。署は容疑者2人の認否を明らかにしていない。 2人は氏名不詳の者らと共謀して2025年9月下旬ごろから10月上旬ごろにかけ、「カンボジアで日本語を教える仕事がある」「3カ月で300万円稼げる」「3カ月したら帰ってきたらいいから」などと女性を勧誘。10月下旬ごろ、車で関西空港に連れ去り、飛行機に乗せて国外へ移送した疑いがある。機内では別の人物が監視していたという。 女性は今年2月6日、カンボジアから「かけ子をさせられている。帰国したい」と岡山西署に助けを求める電話をした。署員が在カンボジア日本大使館に保護を求めるよう促し、女性は大使館に駆け込んだ。2月中に帰国したという。 県警は「匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)」による犯行で、他に協力者がいるとみて捜査している。(雨宮徹)