名作なのに…ネトフリ『古畑任三郎』の“欠番”エピソードはどんな内容だった?

伝説のドラマ『古畑任三郎』(第1シーズンは『警部補・古畑任三郎』)が2026年6月1日よりNetflixにて配信がスタートし、大きな話題を呼んでいます。 本作は田村正和さん主演、三谷幸喜さん脚本の刑事ドラマで、犯人と犯行方法を最初に視聴者に提示してから話が進む「倒叙形式」が特徴です。1994年に第1シーズン、1996年に第2シーズン、1999年に第3シーズンが放映され、その他に単発のスペシャル版が6回、2006年のお正月に3日続けて放送された『ファイナル』があります。Netflixでは第1シーズン、第2シーズン、第3シーズンが配信されました。 ところで、配信されたエピソードには、いくつか「欠番」があります。木村拓哉さんが犯人役を務めた第2シーズン第4話「赤か、青か」と、津川雅彦さんが犯人役を務めた第3シーズン第5話「再会」です。この2エピソードは、先行して配信しているフジテレビ系のサブスクリプションサービスFODでも欠番になっています。いったいどのような内容だったのでしょうか。 ※この後、ストーリー展開にふれることがあります。 「赤か、青か」は、木村拓哉さんが無差別爆弾犯を演じたエピソードです。大学の優秀な電子工学部の助手「林功夫(演:木村拓哉)」が遊園地の観覧車に爆弾を仕掛け、逃げるときに警備員を撲殺します。 翌日、警備員殺しの捜査に古畑たちが遊園地へやってきたところへ、爆弾犯から脅迫電話がかかってきました。時限爆弾のタイムリミットは昼の12時。爆弾が設置されたゴンドラには、運悪く古畑の部下「今泉慎太郎(演:西村雅彦)」が乗っていました。 そこへ爆弾のエキスパートとして、捜査協力の依頼を受けた林がやってきます。古畑は林が爆弾犯だと確信しますが、決定的な証拠がありません。そこで逆トリックを仕掛けて林を逮捕し、爆弾を解除しようとしました。赤いコードを切るか、青いコードを切るか、刻々とタイムリミットが迫るなか、古畑は決断を迫られます。 注目は23歳だった木村さんの演技です。月9ドラマに主演して大ヒットを連発する直前の時期で、声も低くなく、どこかすねて世の中を冷ややかに見ているような演技が新鮮に映ります。最後に林の身勝手な動機が明らかになり、激昂した古畑が全シリーズで唯一、犯人に手を上げるシーンが話題になりました。 Netflixなどの配信では欠番になっていますが、地上波で再放送されたことがあり、『古畑任三郎 2nd season DVD-BOX』にも収録されているので、完全に「封印」されているわけではありません。配信でも、視聴できるようになることを願っています。 「古い友人に会う(再会)」は、古畑が解決編の前に「本当は最終回に持ってこようと思っていた」と語る名エピソードです。『古畑任三郎』の普段のパターンとは違う、異色エピソードでもあります。 古畑は小学校時代の旧友、「安斎(演:津川雅彦)」の山荘に招待されます。安斎の若い妻、「香織(演:三浦理恵子)」は雑誌編集者の「斎藤(演:細川茂樹)」と不倫していました。安斎と古畑は、ふたりの不倫現場を目撃してしまいます。安斎は古畑に隠れて拳銃を準備し、犬をしつけて、犯罪計画を進めていました。古畑は計画を未然に防ぐため、安斎と対峙します。 このエピソードがほかの回と大きく異なるのは、最初に犯罪が描かれないことです。安斎による犯罪の準備が続き、それを察知した古畑は悲劇を食い止めようとします。結果的に、殺人事件が描かれなかった唯一のエピソードになりました。 安斎を説得するときに古畑が語った「たとえ、たとえですね、明日死ぬとしても、やり直しちゃいけないって誰が決めたんですか? 誰が決めたんですか? まだまだこれからです」という一連のセリフは、『古畑任三郎』全体のなかでも屈指の「名言」として知られています。それを受け止めた津川さんも、さすがの名演を見せていました。 配信では欠番になった本エピソードですが、日本映画専門チャンネルでは2023年の再放送時に「権利元の都合により、第5話『再会』の放送を今回は見合わせることになりました」とアナウンスしていました。いつか権利関係をクリアして、配信が実現することを期待しています。 その他にもNetflixで配信されなかったスペシャル版には、FODでも配信されていない欠番エピソード「古畑任三郎 VS SMAP」なども含まれています。こちらもいつか“解禁”してもらいたいものです。

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