スタジアム従業員がスト権確立 米国代表初戦のSoFiスタジアム

イングルウッド、カリフォルニア州、6月8日 (AP) ー サッカーの米国男子代表チームによるワールドカップ(W杯)初戦の開催準備が進む西海岸カリフォルニア州ロサンゼルス近郊のスタジアムで、従業員らがストライキを行う権利を承認する投票を行った。 今回の投票は、イングルウッドにある「SoFiスタジアム」のバーテンダー、サーバー、料理人、皿洗いら計2000人の従業員が、即座に職場を放棄することを保証するものではない。しかし、スタジアムの飲食サービスプロバイダーとの契約交渉が停滞しているなか、従業員側にストライキを行う選択肢を与えることになる。 この投票は、同スタジアムで米国代表がパラグアイとのW杯初戦を迎える数日前に行われた。交渉が妥結に達しなければ、従業員らは6月12日の試合当日にストライキに突入する可能性がある。 トランプ政権下で移民取り締まりが強化されるなか、従業員らは賃金だけでなく職場における雇用の保障についても懸念しているという。ロサンゼルス郡のロバート・ルナ保安官は今週、連邦当局が試合の警備を支援するために現地入りするものの、民間の移民取り締まりは行わない方針であると米国土安全保障省から説明を受けたと明らかにした。 労組「UNITE HERE Local 11」の共同委員長であるカート・ピーターセン氏は、「労働者が家賃を払うのに十分な収入を得られず、出勤するか、あるいは移民税関捜査局に摘発されるかの選択を迫られているというのに、ロサンゼルスにとってW杯の一体何が良いというのか。もし我々がストライキを強制されることになれば、あの10万ドルのVIP席にはボトル入りの水とドリトスしか並ばないことになるだろう」と語った。 SoFiスタジアムのホスピタリティ業務を担当する「Legends Global」社は、同労組とは長年にわたる関係にあり、契約交渉を通じて合意に達することに尽力していると述べた。 同社は、契約交渉が「極めて遅い」ペースでしか進んでいないと指摘。W杯によって多大な収益が見込まれているにもかかわらず、Legends社は料理人と皿洗いに対しては最小限の賃上げにしか同意しておらず、一部のスイート席担当者やバーテンダーについては賃金を据え置く提示をしているという。また、労組側は同社に対し、下請け化からの保護や、連邦当局による移民一斉摘発からの保護も求めている。 同イスタジアムのバーテンダーであるセサール・サモラ氏は、「FIFAワールドカップは莫大な利益を生み出すが、我々は今もなお、基本的な敬意と安全を求めて戦っている。我々はもっと良い扱いを受ける価値があり、それがストライキを意味するのであれば、いつでもその覚悟はできている」と述べた。 アトランタやマイアミなど、他のW杯開催都市の市民団体も、スタジアムやパブリックビューイング会場の周辺での逮捕が祭典の盛り上がりに水を差すことを懸念し、試合期間中の移民取り締まりの一時停止を求めている。 W杯は、6月と7月に米国の11の開催都市、およびカナダ、メキシコで開催される試合に、何百万人ものファンを引きつけると予想されている。 (日本語翻訳・編集 アフロ)

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