《大阪教育大附属・池田小児童殺傷事件25年》「争い絶えない世界、異なる価値観の寛容を」

大阪教育大学附属・池田小学校(大阪府池田市)で児童8人が死亡、15人が重軽傷を負った事件から25年となった6月8日、「学校安全の日」の追悼式典 『祈りと誓いの集い 』 が開かれた。 池田小学校では事件を教訓に2009年から「安全科」という授業を設け、命を守る教育を続けている。 今年も6年生3学級で「命の大切さ」を考える授業があり、その様子が報道陣にも公開された。 続く追悼式典には遺族のほか、全校児童600人や教員、来賓ら計約760人が出席した。事件発生時刻、10時12分にあわせ、亡くなった児童の名前が刻まれたモニュメント「祈りと誓いの塔」の8つの鐘を鳴らし、参列者は1分間の黙祷をささげた。 事件当時6年生の担任だった荒川真一校長(52)は2010年に池田小に赴任、副校長や他校の教頭を経て、昨年(2025年)4月、校長として再び池田小に戻った。「事件当時にいなかったから語る資格がない、ということではない。学校全体の課題として取り組みたい」というのが信条。 そして、「事件から25年がたち、事件当時の学校関係者も年齢を重ね、学校現場から退く世代になりつつある。世界には争いごとが絶えない。さまざまな異なる価値観を寛容できる、大きな心を持つことが『共に生きる』ことだ。人を傷つける側の人間ではなく、人を守る、支える側の大人になってほしい」とコメントした。 《大阪教育大附属・池田小児童殺傷事件》 2001年6月8日午前10時12分ごろ、包丁2本を隠し持った宅間守・元死刑囚が、学校東側の門から校内に侵入。校舎1階の教室や廊下で児童らを次々に襲い、2年の女子児童7人と1年の男子児童1人が死亡、児童13人と教諭2人が重軽傷を負った。元死刑囚は現行犯逮捕された。一審・大阪地裁で2003年、死刑判決が言い渡され、控訴を取り下げ刑が確定した(2004年9月死刑執行時・40歳)。 国や学校はその後、学校の安全管理の不十分さを謝罪、事件を機に全国で学校の安全を見直す動きが広がった。

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