警察庁は11日、欧州警察機関(ユーロポール)や10カ国などが参加した国際共同捜査で、犯罪グループのマネーロンダリング(資金洗浄)を請け負ってきたサイトの管理者2人を逮捕したと発表した。 洗浄した資金はランサムウエア(身代金ウイルス)による被害金など3億3600万ユーロ(約622億円)以上の疑いがあり、10日の共同作戦でサイトの閉鎖やサーバーの強制停止などを行った。 逮捕されたのは、ロシア国籍とウクライナ国籍の男2人。マネロンサイト「AudiA6」を運営する中核人物とみられ、米当局などがジョージア国内で2人の身柄を拘束したという。 男らは不正に入手した大量のアカウント間で暗号資産(仮想通貨)の移転を繰り返し、資金の流れを追跡できなくさせる「ミキシング」というサービスを提供。犯罪グループがランサムウエアやハッキングで得た暗号資産を、受け取りから1時間程度で資金洗浄して返金し、3~10%の手数料を得ていた。 同サイトは悪質な犯罪インフラとして知られており、警察庁サイバー特捜部が2024年に世界で初めて資金移動の解析や追跡に成功。ランサムグループの摘発につながった実績を買われ、昨年7月に欧米以外から唯一、共同捜査に加わった。 サイバー特捜部は今回、海外当局が押収したサーバーのデータを復元。洗浄に使われた約6000件のアカウント情報やメールデータなどを割り出し、管理者の特定につなげたという。