ブルズ、新指揮官にスプリッターが就任へ…ブレイザーズの躍進を支えた手腕が評価

シカゴ・ブルズが、ポートランド・トレイルブレイザーズで暫定HC(ヘッドコーチ)を務めていたティアゴ・スプリッターを新指揮官として招聘することで合意した。6月16日(現地時間15日)、現地メディア『ESPN』のシャムズ・シャラニア記者が報じている。 ビリー・ドノバンの後任としてブルズの指揮を執るスプリッターは、現役時代にサンアントニオ・スパーズの一員として2014年のNBA制覇を経験。引退後はブルックリン・ネッツやヒューストン・ロケッツなどでアシスタントコーチを歴任し、2025-26シーズン序盤にポートランド・トレイルブレイザーズのHC代行に就任した。 違法賭博関与の疑いで逮捕されたチャウンシー・ビラップスに代わりブレイザーズの指揮を執ったスプリッターは、難しい状況のなかでチームを立て直すことに成功。レギュラーシーズンを42勝40敗で終え、ウェスタン・カンファレンス第7シードとしてチームをプレーオフ進出へ導いた。 また、エースのデニ・アブディヤはスプリッターの指導のもとで飛躍を遂げ、自身初となるNBAオールスター選出を達成。選手育成の面でも高い評価を受けている。 一方のブルズは2025-26シーズンを31勝51敗で終え、イースタン・カンファレンス12位に低迷。2021-22シーズン以来となるプレーオフ進出を逃しただけでなく、2024-25シーズンまで4年連続で出場していたプレーイン・トーナメント出場も逃した。 シーズン序盤こそ開幕5連勝を飾るなど好スタートを切ったものの、その後は故障者の増加や戦力不足に苦しみ失速。2月には球団ワーストタイとなる11連敗を喫し、トレードデッドラインではニコラ・ブーチェビッチやコービー・ホワイトといった主力を放出した。 現在のブルズはジョシュ・ギディーやマタス・ブゼリスら若手を中心とした再建路線へ舵を切っており、スプリッターには勝利だけでなく選手育成の役割も求められていると見られる。 また、『ESPN』によると、ブルズは今回のヘッドコーチ選考でミネソタ・ティンバーウルブズのマイカ・ノリAC(アシスタントコーチ)、アトランタ・ホークスのライアン・シュミットAC、そしてチーム内部からウェス・アンセルドJr.ACらも候補として面接を実施。最終的にはスプリッターの育成能力やリーダーシップ、そして球団の方向性との高い適合性を評価し、就任を決断したという。 現役時代にはティム・ダンカンやマヌ・ジノビリ、トニー・パーカーらとともにスパーズで優勝を経験し、引退後も着実に指導者としての評価を高めてきたスプリッター。再建期を迎えたブルズは、新指揮官のもとで再び上位進出への足掛かりを築けるだろうか。

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