董広平氏は出所後、ベトナムへ脱出し、約2年間の逃亡生活を送ったが、2022年8月にベトナム当局に逮捕され、再び中国へ送還された。その後、出所した董氏は、盛雪氏ら反体制活動家と連絡を取りながら再び脱出計画を立てたという。今回は、2023年にジェットスキーで西海(ソヘ、黄海)を渡って韓国に入国した反体制活動家・権平氏の事例を参考にしたとされる。韓国海洋警察に逮捕された董氏は現在、身辺保護のため韓国内のある場所で、難民支援団体などの支援を受けながら生活していると伝えられている。 盛雪氏は「董氏の健康状態は悪くないが、追放に対する不安が非常に大きい状況だ」とし、「もし董氏が追放されれば、拷問を受けて収監されるだろう。68歳という高齢であることを考えれば、二度と光と自由を見ることはできないだろう」と語った。 董氏も盛雪氏を通じて中央日報に自身の立場を伝えた。董氏は「韓国は民主主義国家であり、難民条約の締約国として、私を中国へ強制送還することはないと信じている」とし、「(家族のいる)カナダへ行くためには、カナダ政府の姿勢と、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)による私の難民資格の回復が重要であることもよく理解している」と述べた。(“I believe that South Korea is a democratic country and a signatory to the Refugee Convention, and will not deport me back to China. I know that my journey to Canada also depends on the attitude of the Canadian government and the UNHCR's restoration of my refugee status.”) 泰安海洋警察署は今月10日、出入国管理法違反の疑いで董広平氏を在宅のまま送検した。これに先立ち、海洋警察は董氏に対する逮捕状を請求したが、裁判所は先月28日、「逃亡や証拠隠滅のおそれがあるとは認め難い」として請求を棄却した。ただし、出入国管理法違反の罪で起訴された場合、処罰を免れるのは難しい見通しだ。ジェットスキーで密入国して逮捕・起訴された権平氏は、仁川(インチョン)地裁で執行猶予付き判決を受け、釈放された後に第三国へ亡命した。なお、董氏の難民申請などに関する法的支援は、現在、韓国内のある公益法団体が担当している。