岡田将生“真”、染谷将太“稔”、ついに両親殺害までの経緯を知る<田鎖ブラザーズ>

金曜ドラマ「田鎖ブラザーズ」(毎週金曜夜10:00-10:54、TBS系)の第9話が6月12日に放送され、田鎖夫妻殺害までの全貌が明らかになった。(以下、内容のネタバレを含みます) ■時効になった両親殺害事件の真犯人を追うクライムサスペンス 本作は、時効が成立してしまった31年前の両親殺害事件の犯人を探すために警察官になった兄弟が、日々起こる凶悪事件事件と立ち向かいながら両親の事件の真相を追っていく、完全オリジナルのクライムサスペンスである。 ■「これ以上、弟を傷つけないでください」 もっちゃん(山中崇)の死から数日後、真(岡田将生)と稔(染谷将太)は辛島家を訪ねたが、ふみ(仙道敦子)と貞夫(長江英和)はもう家には居なかった。近所の家の防犯カメラを確認すると、車に乗りこむ夫妻のそばに小池(岸谷五朗)の姿が映っていた。これで、銃の密造に小池が関与していたのは確定だ。だが、簡単に口を割るはずがない。真と稔は、まずは辛島夫妻から真相を聞き出そうと、彼らの行方を探すことにした。 真は、もっちゃんの遺品の中からスマホを受け取り、ふみに電話をかけた。もっちゃんからの連絡だと思い電話に出たふみに、真は、もっちゃんが自殺したことを伝えた。そして、電話の向こうで茫然としている彼女に、もっちゃんは稔にとって大切な人で、彼が居たから稔はここまで生きてこられたと伝え、「これ以上、弟を傷つけないでください」と涙ながらに訴えた。 真が「何もわからないと、ずっと苦しいままなんです」と、両親の死の真相を教えてほしい、と頼むと、彼女は「ごめんなさい…全部私のせいよ」と涙を流した。 ■銃の密造を知ってしまった朔太郎 ふみは、田鎖夫妻殺害事件の2年前、山から滑落して命を脅かす重傷を負い、車椅子の身となった。治すには海外で手術するしかなかったが、かなり高額な費用が必要で、貞夫は銃の密造に手を染めたのだった。 そして1995年4月13日。貞夫が工場で銃を五十嵐組に渡す為に箱詰めしているところへ、従業員の田鎖朔太郎(和田正人)…つまり田鎖兄弟の父が忘れ物を取りに戻ってきてしまった。 「急な仕事が入って…」と貞夫はごまかしたが、その時、台所で車椅子のふみが倒れた。救急車を呼ばなければならないが、銃の受け渡し時間の10時までもう時間が無い。焦る貞夫に、中身を知らない朔太郎は自分が代わりに持っていくと言い、約束の漁港へ向かった。漁港に着いた朔太郎は、箱を下ろす際、それが銃だと知ってしまったのだった。 ふみがそこまで話した時、突然電話が切れ、かけ直しても留守電に…。銃だと知った父親のその後をどうしても知りたい真は、ふみの居場所を探すしかなかった。 ある夜、自宅でもっちゃんに線香をあげていた真が、クリーニング店に預けっぱなしの冬物のダウンをどうしようか、と稔に唐突に尋ねた。稔は、「ほっとけばいいだろ。もう着ないし」と言った。そして、「全部終わったらどうする?それ聞いてなかったからさ」と兄に尋ねた。目を伏せた真に、稔は「1人になるのは嫌だ。それだけはカンベンしてくれよ」と伝えるのだった。復讐を遂げた後、どちらも命を絶つつもりのようだ…。 ■貞夫が無言の理由 真と稔は、辛島夫妻が海辺の別荘にいることを突き止めた。2人の姿を見たふみは、なぜ居場所がわかったのかと動揺。そんな彼女に、真は「何でオレたちが警察の人間になったと思います?」と警察手帳を見せ、「逃がしませんよ」と怒りのこもった目でふみを見つめた。 観念したふみが「全部話す」と言ったが、真は「直接聞きます」と、貞夫に「オレたちのこと、わかりますよね?田鎖朔太郎と由香の息子です」と語りかけた。だが、貞夫はぼんやりしたままで返事をしない。 イラついた稔は「何か言ったらどうですか?アンタがもっちゃんに殺させた2人の息子だよ!」と、貞夫に詰め寄った。それでも貞夫は無言のままだ。真は、この31年間自分たち兄弟がどうやって生きてきたか考えたことがあるのか、貞夫に復讐することだけが生きる理由だった、と貞夫にこれまでの思いをぶつけ、稔も「アンタが全部仕組んだんだろ!?もっちゃんのお母さんを利用して、オヤジと母ちゃんを殺させた!!」とブチキレながら貞夫の胸倉を掴んだ。 ふみは「やめて!」と、貞夫をかばうように稔の前に立ち、貞夫が病気で、兄弟のことも自分が過去にしたことも何も覚えていないのだ、と告げた。 ■田鎖夫妻殺害までの全貌 ふみは、先日の電話の続きを語り始めた。銃の密造に気付いた朔太郎は、箱を持って工場に戻り貞夫を問い詰めた。貞夫は、ふみの手術に大金が必要だったことを打ち明け、見なかったことにしてくれと土下座したが、朔太郎は「間違った父親にはなりたくない。真や稔が誇れる父親でいたい」と、見逃すことを拒み、出頭するよう貞夫を説得した。無言で頭を下げ続ける貞夫に、朔太郎は、自首しないのなら自分が警察に告発すると告げ、1丁の銃を持って工場を後にした。 銃は倉庫から漁船で運ばれていたが、その日の取引は朔太郎が持ち帰ってしまった為に中止になり、漁師が1人殺された…。追い込まれた貞夫は、密造にかかわっていた刑事の笹岡(柳憂怜)に助けを求め、朔太郎の口を封じる為に、2人はもっちゃんを利用することにしたのだった。 もっちゃんの母は、社会に出て働くのが難しい彼の為に店をどうしても手放したくなくて、地上げで立ち退きを要求する五十嵐組に抵抗を続けていた。笹岡は、もっちゃんに、同様に抵抗を続けていた近所の畳店の主人が殺されたことを持ち出して次は母親の番だろう、と告げたのだ。そして、怯えて「助けてください!」と土下座で懇願するもっちゃんに、組から店と母親を守る代わりに、田鎖一家を殺せと命じたのだった。 ふみの告白を聞いた稔は、「もっちゃんなら、言うことをきくと思ったんだろ。騙しやすいから。優しいから」と怒りに震えた。 田鎖夫妻殺害当日の工場の爆発火災は、貞夫が仕組んだものだった。もっちゃんのアリバイを作る為に、貞夫が火のついた木材をもっちゃんの背中に押し当てた。そして、もっちゃんは田鎖家に向かい、一家が眠っている部屋に忍び込み、包丁で犯行に及んだ。 もっちゃんが工場を出た10分後に工場は爆発。田鎖家から戻った彼が炎上する工場内に入った後、救急隊が到着。(前もって貞夫にやられた)やけどを負って倒れている彼を救出した。 ■貞夫に銃口を向けた真… 結局、火災保険と工場を売った金で、ふみは海外で手術ができて再び歩けるようになったのだった。「どんな気分だった!?そんなカネで山に登って!」と激怒する真に、ふみは「夢みたいだった」と言った。あまりにもフザケた答えに、兄弟が言葉を失っていると、彼女は「だって…何も知らなかったから」と告げた…。 ふみは、夫がもっちゃんに殺害を命じていたことを知らなかった。事件から4年後、「もっちゃん」を訪れた彼女は、もっちゃんと貞夫の会話を聞いてしまった。それは、「父兄参観日に来てほしい」と稔に頼まれたもっちゃんが良心の呵責に耐えられなくなり、「自首させてほしい」と泣きながら懇願するも、「息子が人殺しだと知った母親はどうなる?黙っていれば誰も傷つかない」と説き伏せる貞夫のやり取りだった。 もっちゃんはずっと後悔していた、と語ったふみは「あの時、私が(貞夫の説得を)止めていたら…」と言った後、何かを話そうとしたが、真が「知りたいことは聞けた。もう充分だろ」と遮った。 「31年も待ったんだ」と言った後、真はデッキでぼんやりしている貞夫のもとに向かった。そして、貞夫の作った密造銃を取り出して安全装置を外し、貞夫の額に向けた。そこへ稔がやって来て、真から銃を取り上げ、「オレがやる」と貞夫に銃口を向けた。 ■次回、全ての謎が明らかに 次回、ついに最終回。まだまだ多くの謎が残っている。1つは、犯行時刻に高校生の晴子が田鎖家付近を歩いていた理由だ。他にも、晴子(井川遥)の父は漁師で港で亡くなっている。取引失敗の時に殺された漁師と同一人物なのだろうか。そして、真に「また私に会いにくると思うけど?」と言い残して逮捕された殺人教唆のカウンセラー・秦野小夜子は再び登場するのだろうか…。 また、「まだ続きがある」と言って話せなかったふみの告白は、一体どんなことなのだろうか…。 ◆文=鳥居美保

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする