2025年2月、警察官などになりすまして嘘の電話をかけ、現金3140万円をだまし取った疑いで、カンボジアの特殊詐欺拠点のオーナーとみられる男が逮捕された。「A先生」と呼ばれていた男は、拠点で日本人のかけ子を競わせ、月1億円以上を得ていたという。 ◆カンボジア拠点で組織的詐欺を指揮か 16日、カメラが捉えたのはタイから日本に移送され、愛知県警に逮捕された佐々木裕介容疑者(38)だ。特殊詐欺拠点のオーナーとみられている。 逮捕容疑は、組織的な詐欺を指揮したことだ。 2025年2月、警察官などになりすましたうその電話をかけさせ、現金3140万円をだまし取った疑いが持たれている。 取り調べに対し「黙秘します」と話している。 佐々木容疑者がオーナーをしていたのが、カンボジア・ポイペトにあった詐欺拠点だ。 この拠点をめぐっては、にせ電話のかけ手とみられる日本人29人、指示役とみられる中国人夫婦、勧誘役のリクルーターら7人などが逮捕された。 中にあるホワイトボードには、日本人の名前がずらりと並んでいる。 左側の欄には、詐欺の進行状況を表す文字が書かれている。 「留」は継続中、「死」は失敗、「無効」は最初から相手に疑われたという意味だ。 日本人のにせ電話のかけ子たちを競わせ、成績が悪いと体罰などを加えていたという。 ◆別の複数拠点を管理か 被害者の資産の情報をまとめた資料だ。 日本語と中国語の両方で書かれていて、日本人と中国人が情報を共有しながら管理していたとみられている。 計画を取りまとめていたとみられる佐々木容疑者は、メンバーから「A先生」と呼ばれ、報酬として、月に1億円以上を得ていたという。 この詐欺拠点が関連する被害の見込み総額は数十億円。 佐々木容疑者は、さらに別の複数の拠点を管理していた可能性もあり、警察は組織の実態解明を進める方針だ。 (「イット!」6月18日放送より)