メキシコ市長、公金横領ごまかそうと「狂言誘拐」画策か

【AFP=時事】メキシコの市長に公金横領をごまかすために「狂言誘拐」を企てた疑いがかけられている。現地当局が18日、明らかにした。 首都メキシコ市から数時間の場所に位置するテナンシンゴのナンシー・ナポレス市長は自身は無実で、今回の告発は「政治的なものだ」と主張している。 ナポレス市長は、汚職撲滅を政権の柱の一つに掲げるクラウディア・シェインバウム大統領の左派与党「国家再生運動(MORENA)」に所属している。 検察は、ナポレス市長に対し「狂言誘拐」の容疑で7月9日に出頭し、証言を行うよう要請したと発表した。 現時点でナポレス市長に対する逮捕状は出ていないが、逃亡中である市長の夫と義弟に対しては逮捕状が出ている。 検察は、すでに逮捕されている男3人の「誘拐犯」の供述に基づいて事件の捜査を進めている。 それによると、狂言誘拐では武装した3人がナポレス市長に銃を突きつけて脅して連れ去った。 3人はその後、身代金として「4000万ペソ(約3億7000万円)」を支払わなければナポレス市長とその家族を殺害すると脅迫。金がなければ、「市の公金から出す」よう要求したという。 だが、ナポレス市長が車に押し込まれる場面を目撃した人が警察に通報したことで計画が狂った。警察が即座に捜査を開始したため、ナポレス市長たちは狂言誘拐を途中で断念せざるを得なくなった。 その後の捜査で、ナポレス市長の供述には多くの矛盾点があることが判明。市長の夫と義弟が「狂言誘拐」を計画し、「すでに横領して使い込んだ公金の使途の辻褄を合わせる」ために、公金から身代金を払わせようとしていたようだ。 ナポレス市長は狂言誘拐の容疑を否定し、事件の全容解明に向けて当局の捜査に協力する意向を示している。【翻訳編集】 AFPBB News

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