滋賀県日野町で42年前に起きた強盗殺人事件で、服役中に死亡した男性の「再審」=やり直しの裁判で、検察が男性の有罪主張・立証をしないことを、男性の遺族の弁護団が明らかにしました。 これにより、死亡した男性に再審で「無罪」が言い渡される公算が、大きくなりました。 阪原弘さんは、1984年に日野町で起きた強盗殺人事件で無期懲役の刑が確定し、服役中に病死しました。 その後、阪原さんの遺族が再審請求を行い、ことし2月「再審」=裁判のやり直しが開かれることが決まりました。 2月の決定で、最高裁は阪原さんの犯人性を認めるうえで重視した「金庫の発見場所」へ案内したとされる捜査の信用性に疑問が残り、これを前提とした有罪判決は維持しがたいと指摘。 加えて、阪原さんのアリバイの主張についても、虚偽と認めるには合理的な疑いが残るなどとして「無罪を言い渡すべきことが明かな新証拠がある」と判断しました。 その後、再審に向けてことし3月から阪原さんの遺族・検察・裁判所の三者による協議が始まり、遺族は検察に対し有罪立証をしないよう申し入れていました。