プロ野球・巨人は真の意味で“新時代”を迎えるチャンスかもしれない。阿部慎之助監督の辞任という事件に見舞われながらも、橋上秀樹監督代行のもとで前向きに戦い続けている。この先の監督人事の問題は抱えているが、若手が伸び伸びとプレーする姿からはチームの大きな可能性を感じられる。 巨人にとって今季の交流戦は波瀾万丈だった。5月25日、阿部監督が家庭内トラブルから逮捕され、翌日には球団が辞任を発表。橋上オフェンスチーフコーチが監督代行として指揮を執ることになった。 「誰もが不安を感じていたはず。その中で橋上監督代行は、今までと変わらず自然体だった。初日に挨拶されたが、『勝利を目指そう』というシンプルなもの。普段通りの姿を見て、落ち着いた人は多かったはず」(巨人関係者) 交流戦は途中まで優勝も視界に入る快進撃を続け、最終的には10勝6敗2分でロッテと同率の4位と健闘。セ・リーグ唯一の勝ち越しという結果を受けて、リーグ首位に立っている。 「橋上監督代行は、野球を深く勉強してきた人。セオリーを重視しつつも、状況に応じた臨機応変な対応ができる。3年目を迎えた阿部前監督の野球が研究され尽くされている中、今までとは異なった戦い方もあり対戦相手が面食らった部分もあったのではないか」(巨人OB) 現役時代はヤクルトや阪神で野村克也監督(当時)からID野球を教え込まれた。引退後も4球団でコーチを務め、2013年の第3回WBCでは日本代表の戦略コーチを務めた。「球団OBとはちょっと違う雰囲気があるんじゃないの?」と、球界OBの高木豊氏も自身のYouTubeチャンネルで褒め称えている。 「阿部前監督に大きな問題があったわけではないが、結果が伴わなければ責められるのが監督。伝統ある巨人ならなおさらで、各方面から批判が集まった形だった。橋上監督代行は、巨人でプレー経験のない初の指揮官。今季の結果・内容次第では、巨人の監督選考基準が変わるかもしれない」(在京球団編成担当)