オカヤドカリ約13㌔を所持 密売目的か、中国籍2人組を逮捕 奄美署 鹿児島県

奄美署は24日、採取が禁止されている国指定天然記念物のオカヤドカリ12・8㌔を無許可で所持したとして、いずれも中国籍のドン・ジンフイ容疑者(28)とホアン・チュンジェ容疑者(33)を文化財保護法違反(天然記念物の現状変更)で逮捕した。押収された個体のほとんどが、中国や台湾でペットとして高値で取引されているムラサキオカヤドカリとみられ、密売目的とみられる。 23日午後5時17分、奄美市内の住民から「海岸でヤドカリを密猟している外国人風の2人組がいる」との通報を受け警察官が現場に急行。 海岸付近の駐車場でレンタカーに乗った2人を発見し車内を調べたところ、運転席と後部座席の足元に、結束バンドでしばられたメッシュ状の袋数袋を発見した。中には、オカヤドカリがぎっしり詰め込まれた状態だったという。 パスポートを所持しており、身元はすぐに判明。取り調べには素直に応じているが、「採取したことは間違いないが、禁止された種とは知らなかった」などと一部否認しているという。 供述によると、二人は友人関係。採取した場所は1か所。宿泊場所や来島の目的は供述しておらず、同署は、共犯者の有無や捕獲したオカヤドカリをほかの場所に隠していないかなど今後追及していく。 押収した個体は24日午後、市内の保護施設に移動。種(奄美大島には、ムラサキオカヤドカリ、ナキオカヤドカリ、オカヤドカリ3種が生息)を同定し、個体数を調べる。 容疑者は25日、鹿児島地検名瀬支部に送検される見通し。オカヤドカリは、判決が下されるまで証拠品扱いとなるため、保護施設で飼育される。その後は、捕獲した場所に放逐される見通し。 奄美市では、2025年5月、中国籍の3人による同様の事件が発生。160㌔約5200匹のオカヤドカリが密猟された。約1か月後、放逐されるまでに約700匹が死んだ。 1月の世界自然遺産地域連絡会議(竹富島)において、権限委譲と罰則強化を訴える内容の発言を行った安田壮平奄美市長は「再発したことは残念。水際対策を強化し、罰則の見直しについて、関係機関との協議を重ねたい」と話した。

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