八田與一容疑者の情報提供「関東」に集中 累計約1万800件に 7月は5月の3倍近く

大分県別府市で起きた大学生死亡ひき逃げ事件で、重要指名手配の八田與一容疑者(28)に関する情報提供が、7月末までに約1万800件に上っていることがわかりました。7月だけでは515件の情報が寄せられています。 県警によりますと、7月末時点で寄せられた情報提供は1万821件にのぼりました。 このうち、「八田に似ている男を見た」など、八田與一容疑者に似た者の目撃情報は、1万192件にのぼっています。 <地域別> 関東:3826件 九州:1344件 近畿:1338件 大分県内:618件 そのほかの地域:2103件 また、インターネット上の動画や画像などに関する情報は963件です。 7月の1か月間に寄せられた情報は515件で、これは6月(706件)よりは少ないものの、5月(170件)と比べて約3倍に増加しています。6月は県警が道路交通法違反(引き逃げ)容疑に加え、殺人と殺人未遂容疑で新たに逮捕状を取ったことが影響したとみられます。 この死亡ひき逃げ事件は2022年6月29日、別府市野口原の県道で発生。赤信号で停車中のバイク2台に、大分県日出町の会社員、八田與一容疑者が運転する軽乗用車が追突し、大学生の1人が死亡、もう1人がけがをしました。 八田容疑者は事故後、通報や救護措置をしないで、現場から裸足で走って逃走。約2キロ離れたヨットハーバーで足取りが途絶えました。事件直前には、八田容疑者と亡くなった大学生との間でトラブルがあったこともわかっています。 警察庁は2023年9月、事件の凶悪性から八田容疑者を道路交通法違反では全国初となる重要指名手配に指定。捜査特別報奨金の対象事件になり、2024年9月、懸賞金(捜査特別報奨金)の受け付け期間を1年間延長することを決めました。有力な情報提供者には公的懸賞金として300万円が支払われます。遺族による私的懸賞金500万円も含めると上限額は800万円となっています。 県警捜査1課の 松尾茂郎次席は「どんなささいな情報でも構わないので、捜査本部に情報提供をお願いします」と協力を呼びかけています。

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