「簡単に稼げる」数珠つなぎで共犯者増殖…鹿児島・空き家窃盗団272件1100万円、リーダー格おらず「流動的で特殊」と県警

2025年秋ごろから26年2月にかけ、鹿児島県の薩摩半島で空き家を狙って盗みを繰り返した「空き家窃盗団」は、匿名・流動型犯罪グループ(匿流)と毛色が異なり、同僚や友人の「口コミ」で広がっていた。取材に応じたメンバーや法廷の証言からは「簡単に稼げる」と数珠つなぎに共犯者が増えた構図が浮かぶ。 「月曜日、ガチりましょう」「(位置情報を添付し)ここ来てください」。3月から鹿児島地裁で始まった窃盗団の公判。検察官は、事件前後のチャットのやりとりを明らかにした。「ガチ」は犯行を表す隠語とみられる。 県警や法廷の証言によると、メンバーは10~30代の男9人。うち鹿児島市の20代会社員2人が手口を考えた。解体作業で空き家に入ることが多く、人に見つかるリスクが少ないと思いついたという。 この2人は会社同僚や友人を誘い、勧誘された1人も同じ作業現場の知人らを引き込んだ。県警が把握した被害件数は計272件、総額約1100万円に上る。捜査1課は「リーダー格がおらず、流動的で特殊な実態」と説明する。

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