5月に東京都内で開かれた憲法集会や、最近の国会前デモをめぐり、警察による「過剰警備」が行なわれているとして、主催団体が6月8日、抗議声明を発表した。 同日に国会内で記者会見した「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」(総がかり実行委)などによると、有明防災公園(東京都江東区)で5月3日に開かれた憲法集会では、主催者への連絡なしに警察官が会場入り口付近で金属探知機を使って参加者の所持品を検査。果物ナイフをかばんに入れていた高齢女性に、東京湾岸署への任意同行を求めた。 警察は任意で女性を事情聴取し、身長や体重、血液型などを記録。顔写真を撮影し、始末書を書かせた。弁護士が聴取への同席を求めたが、警察は応じなかった。 銃刀法22条は「業務その他正当な理由による場合」を除いて、刃渡り6センチを超える刃物の携帯を禁じている。同行した藤原朋弘弁護士は記者会見で「集会で果物をむくためにナイフを持っているのも(銃刀法上の)『正当な理由』。任意同行する根拠はないと思う」との見方を示した。 有明防災公園での憲法集会は今年で12回目。当初から集会運営や安全対策にかかわってきた全日本民主医療機関連合会の木下興事務局次長は「参加者の安全を守って集会を成功させるため、警察にも尽力いただいてきた。今回のできごとは、警察との信頼関係をなくしてしまう」と述べた。 抗議声明は「参加者を萎縮させ、場合によっては任意同行・逮捕するという警察による不当弾圧ではないか」と述べている。 記者会見では、国会周辺でも過剰な警備があったと指摘された。