【07月04日 KOREA WAVE】韓国統一地方選で投票用紙が不足した問題を調べる国会国政調査特別委員会は2日、開票所封鎖デモにより約1カ月にわたって立ち入りが阻まれていたソウル松坡区の蚕室オリンピック公園ハンドボール競技場に入り、現地調査を終えた。特別委は投票用紙247万枚の保管状況を直接確認したが、投票箱の搬出は見送られ、開票所は再び封鎖された。 特別委は同日午前、松坡区選挙管理委員会を訪れ、地方選挙当時の投票用紙不足や投開票手続きについて説明を受けた後、正午ごろ競技場に到着した。野党「国民の力」と与党「共に民主党」の議員らは約1時間バス内で待機し、午後1時10分ごろ、ユン・サンヒョン委員長を先頭に開票所内へ入った。封鎖が始まった6月5日から27日ぶりの進入となった。 警察は特別委に先立ち、機動隊や刑事、対話警察など約1500人を配置して進入路を確保した。出入り口前では警察が、扉をふさいでいた参加者を1人ずつ移動させた。この過程で特別委内部からも異論が出た。 照明が消えた競技場地下のシャワー室を改造した保管場所の扉が開くと、「投票用紙」と書かれた箱約420個が積み上げられていた。ユン委員長が「総投票用紙は何枚か」と尋ねると、松坡区選管委のキム・ナムフン事務局長職務代理は「247万枚」と答えた。投票締め切りが午後10時まで延長された蚕室7洞第2投票所の投票箱も、ここに保管されていた。 一方、保管状態の問題点も確認された。保管場所の内部には防犯カメラがなく、共に民主党のキム・ヨンマン議員は「外にある防犯カメラはここを撮っていない」と指摘した。国民の力のキム・ウネ議員も、カメラの死角を問題視した。委員らは映像の提出と全数確認を求めた。 調査過程では、保管中の投票箱を搬出するかどうかも議論されたが、委員らは投票箱を移動させるより開票所内に置く方がよいと判断し、この日は搬出しないことにした。ユン委員長は検証後、「247万枚に達する有効・無効投票用紙と投票箱がそのまま保存されていた」とし、国会議決による投票箱再検票の公開検討を与野党に提案した。 特別委は約35分間の調査を終え、午後1時46分ごろ開票所を出た。現場確保の過程では、一部のデモ参加者が警察により出入り口の外へ移動させられた。警察は、警察官を押すなど暴力を振るった60代男性1人を逮捕したと明らかにした。 松坡区選管委での現地調査では、選挙当日の対応不備も明らかになった。投票用紙不足の申告が最初に寄せられたのは6月3日午前11時34分だったが、松坡区選管委は普段使っていないナンバリングスタンプを探し、ほこりを払いインクを入れるだけで2時間を費やしたという。スタンプ4台で5時間かけて番号のない用紙に番号を付けたのは1000枚余りにとどまり、最終的に午後4時46分ごろ、ソウル市選管委へ無番号用紙の供給を報告した。不足の連絡があった投票所は計20カ所に上った。 特別委はこの日の第1次現地調査に続き、7日に中央選挙管理委員会またはソウル市選挙管理委員会などを対象に第2次現地調査を進める。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News