「ありがとう。だけど、未成年の子は選挙の手伝いはできないんだよ」——。応援したいと願った選挙の候補者にそう告げられ、中学生のAさんは言葉を失った。身近なテーマを公約に取り上げた候補者に「お手伝いさせてください」と申し出た、その矢先だった。 Aさんは後に未成年者の選挙運動には罰則があると知り、「逮捕されてしまうのでは」と怖くなって手伝いをやめたという。 Aさん(提訴時16歳)を含む4人が、未成年者の選挙運動を全面的に禁じ、違反に刑罰を科する公職選挙法の規定が憲法に違反するとして、国を訴えた裁判が、8日、東京地裁で結審した。 口頭弁論期日を終えた後、原告と弁護団は都内で報告会を開き、本訴訟の争点について語った。判決は9月25日に言い渡される。