「うちのバイトが無能でミスしたんで」と言い訳する人は何が間違っているのか 小説家・恩田陸が「責任を取る」ということを考えさせられた一冊(Bookレビュー)

「責任を取る」とは、どういうことなのか。 私たちは日々生きるなかで、意識するしないにかかわらず何らかの責任を負っている。「責任」と向き合うことは誰にとっても避けて通れない課題といえる。 小説家の恩田陸さんは、佐藤優氏と西村尚芳氏による対談集『特捜取調室 『国家の罠』20年目の再対決』に、その問いを考える手がかりを見出したという。 本書は鈴木宗男事件で逮捕された佐藤氏と、その取り調べを担当した西村氏が、プレサンス事件や大川原化工機事件などを題材に、検察官や検察組織の在り方について徹底的に論じ合った一冊である。二人の関係は、取調室でのやり取りを克明に記した佐藤氏の『国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて―』(2005年、新潮社刊)で広く知られている。 立場の違いもあり裁判後は会うこともなかった二人が20年ぶりに再会し、言葉を交わした。その対話から、恩田さんはなぜ「責任」というテーマを読み取ったのか。 読書情報誌「波」(2026年6月号)に寄せられた恩田さんの書評を紹介する。

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