タイの地方公務員採用試験で、採用者の約4割に当たる5924人の得点が不自然に上積みされていたことが明らかになった。内務省の試験委員会は17日、対象者を合格者名簿から外し、任用を取り消すと決めた。タイメディアは、同国の公務員採用を巡る過去最大級の不正事件と伝えている。 昨年末の試験には約40万人が応募し、このうち約27万人が受験した。約1万5000人が採用され、すでに各地で勤務を始めていた。 委員会は従来の合格者名簿を取り消し、正しい得点に基づいて順位を付け直す。本来の成績で合格圏に入った受験者を、任用取り消しで生じる欠員の穴埋めに充てる方針。 警察はこれまでに、試験データの改ざんに関与した疑いで自治体幹部ら3人を逮捕した。タイメディアによると、ブローカーが受験者に合格を持ちかけ、1人当たり35万~80万バーツ(約170万~約390万円)を要求。自治体職員らが答案データを書き換えていたとされる。【バンコク小泉大士】