「今も親子の笑顔が浮かぶ…」 河内屋菊水丸さんが語る 月ケ瀬・遺体遺棄事件被害者と20年来の親しい関係

「毎年、夏祭りで全国行脚する際に『出陣式』を行います。その招待状をお送りしたのですが、返事がない。これまでは来られないときも『欠席』の連絡がきていたのでおかしいと思っていたのですが、報道を見るとその時点ではお亡くなりになっていたんですね。ショックで言葉もありません」 河内音頭を継承する新聞(しんもん)詠み河内音頭家元、河内屋菊水丸さんが、ため息をつく。 三重県警は7月17日、奈良市月ケ瀬嵩の河川敷の雑木林に女性の遺体を遺棄した死体遺棄容疑で、奈良市法蓮町の会社員今北享宏容疑者(37)を逮捕した。遺体は2人の女性で、三重県伊賀市の無職池田園美さん(44)と、同居する大学生の長女、莉園さん(20)とみられている。 菊水丸さんは、池田さん親子と20年来の知り合いだった。沈痛な表情で続ける。 「子供のころから盆踊りで見てました、と池田さんにお声がけをいただき、お付き合いが始まりました。私の住まいが京都と奈良、三重の府県境で、JR月ケ瀬口駅が最寄り駅。池田さんが住む伊賀市と近く、家族ぐるみで食事に行ったり、自宅に遊びにきてもらったり、本当に親しくしていました。娘の莉園さんも小さいときからよく知っていて、聡明で気遣いができるいいお子さんでした。私の誕生日には、池田さんからお花や服などをプレゼントしていただいたこともあり、お礼をこめてブログにも書いています」 菊水丸さんのブログには、池田さん親子に関する記述が時折登場している。 〈昨夜、池田園美さんの娘さんから可愛い鉢植えを頂きました。幼児のイメージがあるのに、もう中学生か…〉(2020年7月16日) 〈デザートは、池田園美さんのお嬢さんの修学旅行土産のきびだんこ餅です。嬉しい事に、甲状腺癌手術の後は特に注意している海藻由来の増粘剤が含まれていないかを確認してくれた旨が手紙に書いて有りました〉(2020年10月25日) 〈2年前に、池田園美さんから頂いた可愛い蘭の鉢植え。今年も窓辺で見事に咲き誇りました〉(2022年2月17日) コロナ禍や池田さんの体調もあり、近年は会う機会が減っていたという。 「2019年の盆踊りに、池田さんは車いすでいらっしゃっていました。盆踊りがはじまると、立ち上がってゆっくり踊っておられ、体調もよくなったのかと喜んでいたのですが」(菊水丸さん)

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