保険の顧客情報を不正に取得した疑いで逮捕された山形県内の保険代理店の男ら4人が7月22送検されました。情報の不正取得後4人はそろって別の代理店に移り、その情報で営業を行っていたとみられています。警察が、その転職先の代理店などの家宅捜索に踏み切っていたことが分かりました。 不正競争防止法違反の疑いで7月22日に送検されたのは、寒河江市緑町の会社員武田剛容疑者(62)と武田容疑者の同僚で天童市北目4丁目の髙橋重美容疑者(62)、鶴岡市城南町の佐々木一広容疑者(56)、そして、鶴岡市日枝の無職堀口千佳子容疑者(56)合わせて4人です。 警察のこれまでの調べによりますと、4人は、県内の同じ保険代理店に勤務していた2024年9月、会社のパソコンから損害保険会社のサーバーにアクセスして顧客情報をコピーし、営業秘密を不正に持ち出した疑いが持たれています。捜査関係者によりますと、顧客情報の持ち出しにはUSBなどが使用されたということです。 4人は、2024年の9月下旬に、当時勤めていた代理店を退職。その翌月の1日には、寒河江市の代理店「まごころ保険センター」に4人そろって転職しています。 登記簿によりますと「まごころ保険センター」は、同じ年の7月末まで武田容疑者が代表を務めていて、その翌月の、8月1日付けで武田容疑者の妻が代表に就任しています。 YBCの取材に対し、武田容疑者の妻は「突然のことで驚いている。前の会社でやったことなので分からない」と述べました。 事件をめぐって警察が去年12月下旬、各容疑者の自宅のほか、「まごころ保険センター」にも家宅捜索に入っていたことが分かりました。 警察は、4人が不正取得した顧客情報を使い、保険の営業を行っていたとみて共犯関係など事件の全容解明に向けた捜査を進めています。 4人が持ち出した顧客情報には、個人情報のほか保険の契約内容などが含まれ、あわせて5000件に上るとみられています。 また、4人の退職後、それまで勤務していた代理店では保険の解約が急増。解約件数は3000件にのぼり、損害は2億円ほどが見込まれるということです。