timelesz寺西拓人の民放連ドラ・初主演作が、バッドエンドで終わる予感がびんびんにしている。内田有紀と寺西拓人のダブル主演で話題を集めている『ラストノート』(フジテレビ系)。 49歳の一瀬葵(内田)と30歳の樋口澄晴(寺西)の歳の差恋愛を描いたドラマで、7月16日(木)に第2話が放送された。 放送開始まで詳細なストーリーが明かされていなかった本作は、「大人の純愛ドラマ」と謳われていたので、19歳差のピュアなラブストーリーが展開されるかと思われていた。しかし、初回からいきなり視聴者をザワつかせる展開で、物議を醸していた。 なんと、澄晴は年上女性をターゲットにした凄腕のロマンス詐欺師。坂井真紀が演じる葵の親友・佐川優子が彼に騙され、安物の絵を160万円で買わされていたことが発覚。葵は詐欺の証拠を掴んで親友のお金を取り戻すため、何も知らないフリをして澄晴に近づくというのが2人の出会いだったのである。 ■14歳でジャニ入りして30歳でようやくデビュー ここでtimelesz寺西拓人について、ご存じない方々のために簡単に説明しておこう。 寺西は、Netflixで独占配信されたメンバーオーディション番組『timelesz project』(通称『タイプロ』)を経て、昨年2月、timeleszの新メンバーとして加入。timelesz加入時で30歳だった。 そんな寺西だが、ジャニーズ事務所に入所したのは2008年の14歳のときだったので、デビューまで16年間もかかっている。途中でジュニアからソロの俳優となり、役者としてのキャリアを積んでいたが、仮に入所からデビューまでを下積み期間とするならば、彼は人生のおよそ半分を下積みに費やしていたことになる。 とはいえ、寺西は合格が決まる前の『タイプロ』時代から「国民の元カレ」の異名で人気がうなぎ上りになっており、デビューから1年半も経っていないなかで、さっそくGP(ゴールデン・プライム)帯の連続ドラマ主演を勝ち取ったのである。 寺西推しのファンは、当然、苦労人であることを知っているため、連ドラ主演を喜んでいるだろう。ただ、冒頭でお伝えしたとおり、初主演作がバッドエンドになるのではないかと筆者は危惧している。 ■寺西演じる澄晴は年上女性を騙すロマンス詐欺師 バッドエンドになる可能性が高いと考える理由は、ハッピーエンドにするのが難しい状況だからである。寺西が演じる澄晴はロマンス詐欺師で、これまでに何人、何十人という年上女性を騙してきたことが伺える。 仮に内田演じる葵とかかわっていくことで改心して恋仲になるとしても、それまで詐欺をしてきた罪が消えるわけではない。葵との愛が実を結ぶ大団円のエンディングを迎えるためには、すべての罪を償う必要があるだろう。 物語終盤で澄晴が警察に逮捕され、刑務所にぶち込まれるものの、葵は刑期を終えるのをずっと待っていて、出所してきた彼と結ばれる――という結末はあるかもしれない。 しかし、それはあくまで刑法上は罪を償ったというだけで、彼に騙された女性全員の溜飲が下がるとは思えない。騙した女性1人1人に謝罪しにいき全額返金したあと、葵と結ばれるのであれば大団円のハッピーエンドと言えるだろうが、人数や額を考えると現実的とは言いがたい。 つまり、澄晴の設定がロマンス詐欺師だった時点で、このドラマがきれいで幸せなラストを迎えられる可能性はとても低いと感じるのだ。 ■「主人公が何者かに刺されるバッドエンド」か? こういった理由でバッドエンドになる確率が高そうなのだが、考えられるのは、澄晴と葵が結ばれたあとに、澄晴になんらかの不幸が降りかかるというラスト。 本作は抒情的な葵のナレーションやストーリー展開から、どこか平成前期のドラマの空気感が漂っている。だから、平成前期の “ドラマあるある” だった「ラストシーンで主人公が何者かに刺される」バッドエンドは、意外とありえるかもしれない。 坂井真紀演じる優子は、澄晴が詐欺師だったことが発覚してからも、まだ彼にご執心な様子がたびたび描かれており、第2話ラストでは自分から連絡をして澄晴と再会。このときの優子は、明らかにまだ “年下の王子様” にメロメロになっているような表情で、恋心が暴走しかけているようにも見えた。 そのため、最終話に優子の異常性を帯びた恋心がこじれまくって、「かわいさ余って憎さ百倍」で澄晴を刺して終幕するなんてこともありそう……。 初回から、ピュアな恋愛ドラマでないことが明かされるという衝撃展開で幕を開けた『ラストノート』。はたして苦労人・寺西拓人の初主演作はハッピーエンドとなるのか、バッドエンドとなるのか。今夜の第3話にも注目だ。 ●堺屋大地 恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。『文春オンライン』(文藝春秋)、『現代ビジネス』(講談社)、『集英社オンライン』(集英社)、『週刊女性PRIME』(主婦と生活社)、『コクハク』(日刊現代)、『日刊SPA!』『女子SPA!』(扶桑社)などにコラム寄稿