長崎県佐世保市で高校1年の女子生徒=当時(15)=が同級生の元少女(27)から殺害された事件から12年となるのを前に、2人が通った高校で22日、校長講話があった。校内放送で「二度と同じ悲劇を繰り返さないよう、命の大切さについて考えを深める機会にしてほしい」と呼びかけ、被害生徒を追悼した。 校長は「他者と関わる中で、生じるストレスに適切に対処することが重要」と述べた。人工知能(AI)と人を比較しながら「人間力や心のバランスを保つ力を育むことで、自分や他人の命を大切にすることにつながる」と語りかけた。その後、生徒らは被害生徒に黙とうをささげた。 事件の詳細には触れず、校長は終了後の記者会見で「生徒の心の教育が目的であり、風化を防ぐことにもつながる」と話した。 事件は2014年7月26日に発生。同級生の女子生徒を殺害したとして県警は当時15歳の少女を殺人容疑で逮捕した。長崎家裁は15年7月、少女を医療(第3種)少年院に送致する保護処分を決定。21年11月、福岡高裁は法令上限の26歳未満までの収容継続を認めた。現在、元少女は社会復帰したとみられる。